波間に揺れる白い星





「両親が離婚したのは言ったよね…、それぞれ新しい生活を始めて……私はどちらの生活にも馴染めなかったの。それで、親戚を転々としてるのが、今の私。」


恭介は言葉を失った。いつも明るく振る舞っていた美咲が、そんな孤独を抱えていたなんて思いもしなかった。


「……そっか。」


それだけ呟くのが精一杯だった。自分の言葉が彼女の心に触れてしまうのが怖かったからだ。


しかし、美咲は微笑んで続けた。




















< 39 / 103 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop