波間に揺れる白い星
美咲は視線を夕陽に戻した。
その目には、諦めのような光が見えた。
「だったら、なおさら私たち……。」
「なおさら、ちゃんと約束しよう。」
恭介が美咲の言葉を遮った。その声は力強かった。
「どこに行っても、絶対にまた会おう。俺、美咲ちゃんのこと忘れないし、絶対にまた会いに行くから。」
「……でも、そんなの簡単じゃないよ。」
「簡単じゃなくてもいい。それでも、俺は美咲ちゃんに会いたいんだ。」