波間に揺れる白い星
それから数年。
東京で社会人生活を送っていた恭介は、デスクの上に置かれた小さな星形のペンダントを見つめていた。
忙しい日々の中でも、あの日の約束と美咲のことを思い出さない日はなかった。
「元気でやってるのかな……。」
ペンダントをそっと手に取り、懐かしい風景が脳裏に浮かぶ。
星空の下で交わした約束や、夕陽を背に見た美咲の笑顔。
そのすべてが恭介にとって大切な宝物だった。
「会いに行こう。」
恭介は思い立ち、沖縄行きのチケットを手配した。
その日から、彼の胸は高鳴り続けていた。