波間に揺れる白い星
美咲の瞳が驚きに揺れる。
その瞬間、恭介は全身が震えるのを感じた。
「美咲ちゃん……久しぶり。」
彼女は口元を押さえながら、小さく声を漏らした。
「本当に……来てくれたんだね。」
恭介は何も言わず、美咲をじっと見つめた。
変わらない美しさと儚げな雰囲気──しかし、大人になった彼女の姿には、どこか芯の強さが感じられた。
「……約束したから。」
その言葉に、美咲は目を潤ませながら微笑んだ。
「ありがとう。私、ずっと待ってたよ。」
美咲がそう言った瞬間、恭介は自然と彼女を抱きしめていた。