波間に揺れる白い星
「懐かしいな……。あの時、美咲ちゃんが『時間をかけて磨かれる』って話してくれたの、すごく印象に残ってるよ。」
「……ふふ。覚えててくれて嬉しい。」
二人は貝殻を見ながら微笑み合った。
その時、美咲が少しだけ顔を赤らめながら口を開いた。
「……ねえ、恭介くん。」
「なに?」
「私たち、また一緒にいられるのかな?」
その言葉に、恭介は真剣な表情で美咲の瞳を見つめた。
そして、力強く頷く。
「もちろんだよ。もう離れたりしない。これからは、ずっと一緒にいる。」
「でも、恭介くんは東京に戻らなきゃいけないんでしょ?」
「それでもいい。俺がどこにいても、美咲ちゃんと繋がっていられるなら、それで十分だ。」
美咲は少し驚いたように彼を見たが、やがて静かに微笑んだ。