波間に揺れる白い星






東京での新しい生活が始まり、美咲は少しずつ都会の暮らしに慣れていった。


それでも、沖縄とはまるで違う環境に戸惑うことも多かった。







ある日の夜、恭介と美咲は久しぶりに外食を楽しんでいた。


居心地の良いカフェで、美咲は言った。



「ねえ、恭介くん。」


「ん?どうした?」


「私、東京に来て良かったのかな。」


「……え?」



恭介は驚いて、美咲をじっと見た。




「新しい場所で頑張ってるつもりなんだけど、たまに自信がなくなるんだ。これで良かったのかなって。」



その言葉に、恭介は少し黙った後、真剣な声で言った。






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