波間に揺れる白い星
「美咲ちゃんが来てくれて、俺は本当に嬉しいよ。」
「でも……。」
「美咲ちゃんがいてくれるだけで、俺は頑張れるんだ。だから、そんな風に思わないでほしい。」
恭介の真っ直ぐな言葉に、美咲は驚いたように目を丸くした。
「……恭介くん。」
「身勝手なことになってしまうけど俺、美咲ちゃんのことが好きだ。」
その言葉に、美咲は一瞬息を呑んだ。
そして、頬を赤らめながら小さく呟いた。
「……私も、恭介くんのことが好き。」
「本当に?」
「うん。恭介くんが沖縄に来てくれて、好きじゃなきゃ東京についていかないよ……私、何度も救われたから。」