波間に揺れる白い星
季節が移り変わり、春が訪れる頃、二人は新しい決意を固めた。
「ここでずっと暮らしていくのもいいけど……。」
美咲が静かに言うと、恭介は彼女を見つめた。
「どうしたの?」
「恭介くん、また沖縄に行こうよ。」
「沖縄?」
「うん。もう一度、あの村に行って、二人で星空を見たい。」
美咲の言葉に、恭介は少し考え込んだが、やがて頷いた。
「そうだな。あの村でまた星を見て、夕陽を見て……これからのことを考えるのもいいかもしれない。」
「うん。二人で未来のことを、ちゃんと決めよう。」