波間に揺れる白い星

再び沖縄へ







数週間後、二人は沖縄へと旅立った。久しぶりに訪れた村は、変わらない風景で二人を迎えてくれた。


「懐かしいね。」


「うん。やっぱり、ここが私たちの始まりだったんだよね。」


夕陽を眺めながら、美咲がぽつりと言った。


「恭介くん、ありがとう。」


「急にどうしたの?」


「東京で一緒にいてくれて、一緒にここにきてくれて……全部が私にとって特別だから。」



「俺だって同じだよ。美咲ちゃんがいてくれるおかげで、毎日が楽しいんだ。」








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