波間に揺れる白い星
その夜、美咲が縁側で何かをしているのに気づき、恭介は声をかけた。
「何してるの?」
「星を見てるの。」
美咲は膝を抱えて座り、頭上の星空を見上げていた。沖縄の空は澄んでいて、都会では考えられないほどの星が輝いている。
「……こんなに星が見えるなんて知らなかった。」
恭介も縁側に腰を下ろし、見上げる。星々の輝きが静かな夜空に広がり、心が落ち着くような感覚を覚えた。
「ねえ、恭介くん。星って、なんであんなに遠くにあると思う?」
「え?」
突然の問いに、恭介は思わず彼女を見た。美咲は真剣な表情で星を見つめている。