波間に揺れる白い星






結婚式の後、二人は沖縄の村に家を構えることを決めた。



「やっぱり、ここが一番落ち着くよね。」



美咲が嬉しそうに新居の庭を眺めながら言った。


庭には南国の花々が咲き、心地よい海風が吹き抜けていた。



「うん。この村で、美咲ちゃんと一緒に暮らせるなんて、本当に幸せだよ。」



二人が選んだのは、小さな平屋の家だった。


 縁側からは青い海が見え、夜には星空を眺めることができる。



「ここで新しい思い出をたくさん作ろうね。」



美咲が微笑みながら言うと、恭介は頷きながら彼女の手を取った。






「もちろんだよ。これからは、ここが俺たちの家だから。」












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