白波銀行おひとりさま女子事情
「おはよ~!」
「あ、里花! おはよ~」
無事に帆波と合流して時間を確認すると、飛行機の出発時間までまだあと一時間近くあった。
「まだ時間あるから、お昼食べようか?」
「うん、そうしよう! 私、朝ご飯食べそびれてお腹空いてるんだよね」
私の提案に帆波がそう言ってくれて、ふたりで近くのレストランに入った。
メニューを見て悩みながら、結局ふたりともカレーライスを頼んだ。
「今日、一曲目何やると思う?」
「なんだろうね~」
なんて話しながら食事していたら、あっという間に時間が過ぎていく。
気がつけば飛行機の搭乗時間になっていた。
久しぶりに乗る飛行機にちょっと緊張しながらも、無事に一時間半の旅は終了。
まずはホテルへ向かい、チェックインして荷物を置いてからライブ会場へ向かう。
会場となるのは海のすぐそばにあるアリーナだ。
「ついに来ちゃったね、福岡」
なんて言いながら、開演を待つ。