白波銀行おひとりさま女子事情
「だから、これからもおひとりさま同士女子会しよう!」
私がそう言うと、海輝が「うん、そうしよう!!」と、力強く賛成してくれた。
「あ、メッセージ来てる」
ふとテーブルに置いてあるスマホに視線を向けると、凪沙からLINEのメッセージが届いていた。
【Neo Moonのアリーナツアーのチケ当たったよ~!!】
「うそ、マジで!?」
「なになに、どうしたの!?」
「Neo Moonのライブのチケ、取れたって!」
「ホントに!? じゃあお祝いに乾杯しようよ!」
そう言って海輝がビールを頼んだ。
「ねぇ、里花」
「ん?」
「夢中になれるものがあったり、なんでも話せる親友がいればさ、おひとりさまも悪くないよね」
「……でしょ?」
だから私は胸を張って言いたい。
「おひとりさまですけど、なにか?」って。