求職令嬢は恋愛禁止な竜騎士団に、子竜守メイドとして採用されました。
戸惑った様子で、団長は頷いた。彼は怪我をした私を、部屋で休ませるつもりだったのかもしれない。
「私も……お手伝いさせてください!」
「だが、君は……」
「部屋で休んでいても、アスカロンの事が気になって、休めません! お願いします。私にも手伝わせてください」
決意を込めて私がそう言えば、彼は渋い表情をしたまま、はあっと大きな息をついて頷いた。
「ウェンディはアスカロンを、可愛がってくれていたようだったからな。これも、仕事だからと割り切れまい……わかった。それでは、いくつか考えていた方法を試す。手伝ってくれ」
「はい!」
アスカロンが繭に閉じ籠もってしまった話は、今の時点では私と団長、そしてジリオラさんの三人しか知らないらしい。
だから、団長は他の子竜たちに夕方の食事をさせ終わった後、私にこの部屋へと戻るように言った。
私は新人騎士にも手伝ってもらい、懸命に残っていた子竜守としての仕事を片付け、アスカロンの部屋へと戻ると団長が黒い剣先が付いた長槍を持ったまま、渋い表情を浮かべていた。
「団長……?」
「私も……お手伝いさせてください!」
「だが、君は……」
「部屋で休んでいても、アスカロンの事が気になって、休めません! お願いします。私にも手伝わせてください」
決意を込めて私がそう言えば、彼は渋い表情をしたまま、はあっと大きな息をついて頷いた。
「ウェンディはアスカロンを、可愛がってくれていたようだったからな。これも、仕事だからと割り切れまい……わかった。それでは、いくつか考えていた方法を試す。手伝ってくれ」
「はい!」
アスカロンが繭に閉じ籠もってしまった話は、今の時点では私と団長、そしてジリオラさんの三人しか知らないらしい。
だから、団長は他の子竜たちに夕方の食事をさせ終わった後、私にこの部屋へと戻るように言った。
私は新人騎士にも手伝ってもらい、懸命に残っていた子竜守としての仕事を片付け、アスカロンの部屋へと戻ると団長が黒い剣先が付いた長槍を持ったまま、渋い表情を浮かべていた。
「団長……?」