求職令嬢は恋愛禁止な竜騎士団に、子竜守メイドとして採用されました。
18 手紙
私が家族からのありえない手紙を受け取ったのは、突然のことだった。
そろそろ本能的に羽根を動かす練習を始めたアスカロンも、他の子竜たちと一緒に飛行訓練に行くようになるから、あの子に慣れている私も二、三日一緒に居て欲しいと団長から特別に頼まれた。
本来ならば、無数の子竜たちと一緒に過ごして居るはずなのに、特別に力が強過ぎるために一匹だけ隔離されて生活する必要があったアスカロンのことを他の子竜と上手くやっていけるか気にしているらしい。
……本当に、団長がアスカロンの父親みたい。
他の子竜たちは周囲の子が練習し始めると、自然に動きを真似るようになり、そうしてどんどん羽根を動かすことに慣れていき、飛べるようになったのだけど、アスカロンは一匹だけだったためにそれをし出すのが遅かったのだ。
ようやく、羽根を動かしてふんわりと浮かぶようになったので、アスカロンも広い草原にて飛行訓練をする必要があった。
「っ……お嬢様っ! ウェンディお嬢様!」
私は飛行訓練に付き合うためにそろそろ草原に行こうかと思いつつ、騎士団屯所を歩いていたら、前から慌てて走ってくるライルを見つけて驚いた。
「あら! ライル。なんだか、久しぶりね。貴方はひと月ほど前から遠征訓練に行っていると、聞いていたけれど」
そろそろ本能的に羽根を動かす練習を始めたアスカロンも、他の子竜たちと一緒に飛行訓練に行くようになるから、あの子に慣れている私も二、三日一緒に居て欲しいと団長から特別に頼まれた。
本来ならば、無数の子竜たちと一緒に過ごして居るはずなのに、特別に力が強過ぎるために一匹だけ隔離されて生活する必要があったアスカロンのことを他の子竜と上手くやっていけるか気にしているらしい。
……本当に、団長がアスカロンの父親みたい。
他の子竜たちは周囲の子が練習し始めると、自然に動きを真似るようになり、そうしてどんどん羽根を動かすことに慣れていき、飛べるようになったのだけど、アスカロンは一匹だけだったためにそれをし出すのが遅かったのだ。
ようやく、羽根を動かしてふんわりと浮かぶようになったので、アスカロンも広い草原にて飛行訓練をする必要があった。
「っ……お嬢様っ! ウェンディお嬢様!」
私は飛行訓練に付き合うためにそろそろ草原に行こうかと思いつつ、騎士団屯所を歩いていたら、前から慌てて走ってくるライルを見つけて驚いた。
「あら! ライル。なんだか、久しぶりね。貴方はひと月ほど前から遠征訓練に行っていると、聞いていたけれど」