求職令嬢は恋愛禁止な竜騎士団に、子竜守メイドとして採用されました。
ライルはアレイスター竜騎士団では、新人。それも、まだ自分の竜を持っていない状態だ。だから、訓練をしたり遠征をしたり、屯所に詰めている間は雑用をこなしたりと、とても忙しそうにしていた。
けれど、古くからの顔なじみが同じ職場に居ると思えば、私も心強くここを紹介してくれた彼にはとても感謝している。
「そうなんです。それでついさっき、アレイスター竜騎士団へと戻りまして。いえいえ。俺のことなど、どうでも良いのです。こちらです! 見てください! お嬢様!」
「……えっ?」
私は戸惑いながらもライルから差し出された、一通の手紙を受け取った。少しうす汚れている白い封筒の差出人の名前を見ると……ジョセフ・グレンジャー!
異国にお金を稼ぎに行ったお父様の名前だわ!
「どうしたの……? これは? お父様は私の今の居場所を知らないはずだけど……」
けれど、古くからの顔なじみが同じ職場に居ると思えば、私も心強くここを紹介してくれた彼にはとても感謝している。
「そうなんです。それでついさっき、アレイスター竜騎士団へと戻りまして。いえいえ。俺のことなど、どうでも良いのです。こちらです! 見てください! お嬢様!」
「……えっ?」
私は戸惑いながらもライルから差し出された、一通の手紙を受け取った。少しうす汚れている白い封筒の差出人の名前を見ると……ジョセフ・グレンジャー!
異国にお金を稼ぎに行ったお父様の名前だわ!
「どうしたの……? これは? お父様は私の今の居場所を知らないはずだけど……」