求職令嬢は恋愛禁止な竜騎士団に、子竜守メイドとして採用されました。
結婚すれば男性の紋章へと変化するとは聞いていたけれど……私が一番に驚いたのは紋章の濃さだった。薄い紫色だった紋章が、今では、深い黒へと変化している。
紋章の濃さが竜力の強さだとは、知ってはいるけれど……本当に、団長の持つ竜力は、とんでもない強さなのかもしれない。
「……ウェンディ。大丈夫か?」
「はい! 団長、ありがとうございます……」
身体に毛布を巻き付けた私は祈るように指を組んで、団長にお礼を言った。これで、子竜守としてアレイスター竜騎士団に残ることが出来る。
「ああ……これは、ウェンディだけの事情ではないから。俺からも、ありがとう」
苦笑して頷いた団長は、これで最近の大きな悩みから解放されたと安心したのか軽く息をついた。
紋章の濃さが竜力の強さだとは、知ってはいるけれど……本当に、団長の持つ竜力は、とんでもない強さなのかもしれない。
「……ウェンディ。大丈夫か?」
「はい! 団長、ありがとうございます……」
身体に毛布を巻き付けた私は祈るように指を組んで、団長にお礼を言った。これで、子竜守としてアレイスター竜騎士団に残ることが出来る。
「ああ……これは、ウェンディだけの事情ではないから。俺からも、ありがとう」
苦笑して頷いた団長は、これで最近の大きな悩みから解放されたと安心したのか軽く息をついた。