求職令嬢は恋愛禁止な竜騎士団に、子竜守メイドとして採用されました。
ライルが周囲の人目を気にしてこそこそと私に聞いたので、私は何を言い出すのかと不思議になった。
「団長。実は結婚したらしいんです! ですが、アレイスター竜騎士団の誰も、結婚相手を知らないんですけど……」
「そっ……そうなの? どうして団長が結婚していることが、わかったのかしら?」
狼狽えた私は自分でもわかるくらいに、挙動不審になってしまった。だって、ライルの言う相手って、私のことだもの。
けれど、ライルはまさか私だと思っていないから、不思議そうな表情で話を続けた。
「はい。我々は訓練が終われば、全員で湯浴みをするのですが、団長の胸にある紋章の竜が二匹になっていたんです! ですが、団長は隠しもせずに堂々としていて、それゆえ、誰も何も聞けていない状態らしくて……一体、誰と結婚したんだろうと、皆で噂をしていたんですよ」
「まあ。そうなのね」
私は団長が結婚していると周囲に知られてしまった理由を、納得して頷いた。
結婚すれば胸に刻まれた紋章はわかりやすく二匹になるし、男性ならば共用の浴場で胸を隠して居れば、それはそれでおかしいとなってしまうだろうと思うもの。
「団長。実は結婚したらしいんです! ですが、アレイスター竜騎士団の誰も、結婚相手を知らないんですけど……」
「そっ……そうなの? どうして団長が結婚していることが、わかったのかしら?」
狼狽えた私は自分でもわかるくらいに、挙動不審になってしまった。だって、ライルの言う相手って、私のことだもの。
けれど、ライルはまさか私だと思っていないから、不思議そうな表情で話を続けた。
「はい。我々は訓練が終われば、全員で湯浴みをするのですが、団長の胸にある紋章の竜が二匹になっていたんです! ですが、団長は隠しもせずに堂々としていて、それゆえ、誰も何も聞けていない状態らしくて……一体、誰と結婚したんだろうと、皆で噂をしていたんですよ」
「まあ。そうなのね」
私は団長が結婚していると周囲に知られてしまった理由を、納得して頷いた。
結婚すれば胸に刻まれた紋章はわかりやすく二匹になるし、男性ならば共用の浴場で胸を隠して居れば、それはそれでおかしいとなってしまうだろうと思うもの。