求職令嬢は恋愛禁止な竜騎士団に、子竜守メイドとして採用されました。
25 お断り
「ねー……アレイスター竜騎士団を辞めて、僕が用意する家に住めば良くない?」
「お断りします」
また、セオドアが私を見掛けて『アレイスター竜騎士団を辞めて付き合おう』と言い出した。
これって恋愛禁止の規則に抵触するのではないかと質問したら、男女が付き合ってからが問題になるから、告白段階では問題にならないらしい。
何回振られてもめげないのは、人が羨む様々なものを持つ自分に圧倒的な自信を持っているからだと思う。そして、それを断っている私に興味を持っているだけで、一度頷けば、きっと興味を失ってしまうのではないかしら。
……とはいえ、これはいつもの事なので、私もいつものように断った。
「どうして。普通の貴族令嬢は、それを望むはずだけどね。忘れているようだけど、僕はオブライエン公爵家の嫡男だよ。ウェンディ」
私はセオドアの主張を聞いて、立ち止まった。
普通の貴族令嬢が望むもの、身分が高い素敵な男性と結婚して、裕福で優雅な暮らし、社交界上で有利な家系であれば尚良し。
「お断りします」
また、セオドアが私を見掛けて『アレイスター竜騎士団を辞めて付き合おう』と言い出した。
これって恋愛禁止の規則に抵触するのではないかと質問したら、男女が付き合ってからが問題になるから、告白段階では問題にならないらしい。
何回振られてもめげないのは、人が羨む様々なものを持つ自分に圧倒的な自信を持っているからだと思う。そして、それを断っている私に興味を持っているだけで、一度頷けば、きっと興味を失ってしまうのではないかしら。
……とはいえ、これはいつもの事なので、私もいつものように断った。
「どうして。普通の貴族令嬢は、それを望むはずだけどね。忘れているようだけど、僕はオブライエン公爵家の嫡男だよ。ウェンディ」
私はセオドアの主張を聞いて、立ち止まった。
普通の貴族令嬢が望むもの、身分が高い素敵な男性と結婚して、裕福で優雅な暮らし、社交界上で有利な家系であれば尚良し。