求職令嬢は恋愛禁止な竜騎士団に、子竜守メイドとして採用されました。
「……もっと早く、二人の間に出て行ってあげるべきだったかねえ……まあ、ユーシスも悪いんだけどね」
「え?」
私が思うに団長には悪い部分はないように思うし、ジルベルト殿下の言いようには幼稚で単に団長に嫉妬しているだけのように思える。
「あれはね。確かに、不当な扱いだよ。だが、ユーシスは自分さえ我慢すれば良いと思って、訴えるべき国王陛下にも伝えて居ない」
「それはっ……その、ジルベルト殿下を思ってのことです」
王族であるジルベルト殿下に、意見する臣下にはなりたくないはずだ。そこを乗り越えて不当な扱いをしているのは、殿下の方なのに。
「ユーシスはアレイスター竜騎士団の、団長だろう? 自分がああいった扱いを受ければ従うべき部下も苦しむとわかりつつ、何もしなかったんだ。それは、抗議すべきであって、我慢すべきではない。あの子がただの貴族なら、それでも良いかもしれないけどね」
「それは……」
私はジリオラさんの言葉には、何も言えなかった。
「え?」
私が思うに団長には悪い部分はないように思うし、ジルベルト殿下の言いようには幼稚で単に団長に嫉妬しているだけのように思える。
「あれはね。確かに、不当な扱いだよ。だが、ユーシスは自分さえ我慢すれば良いと思って、訴えるべき国王陛下にも伝えて居ない」
「それはっ……その、ジルベルト殿下を思ってのことです」
王族であるジルベルト殿下に、意見する臣下にはなりたくないはずだ。そこを乗り越えて不当な扱いをしているのは、殿下の方なのに。
「ユーシスはアレイスター竜騎士団の、団長だろう? 自分がああいった扱いを受ければ従うべき部下も苦しむとわかりつつ、何もしなかったんだ。それは、抗議すべきであって、我慢すべきではない。あの子がただの貴族なら、それでも良いかもしれないけどね」
「それは……」
私はジリオラさんの言葉には、何も言えなかった。