求職令嬢は恋愛禁止な竜騎士団に、子竜守メイドとして採用されました。
私は彼女と別れて部屋に戻ってから、そういえば、私と団長が恋愛からのものではない契約結婚であることを話す事を忘れたと思った。
……けれど、そもそも私と団長が恋愛関係にあるとは思って居ないだろうから、ジリオラさんはそこも既にわかっているのかもしれないけれど。
◇◆◇
「ねえねえ。ウェンディ。これ見て」
いつものようにアスカロンの部屋で寝藁を掃除していたら、私の名前を呼んだので背後を振り返った。
ふわっと白い光が見えて驚いたけれど、それが、アスカロンの口から吹かれたブレスだということに、二度驚いた。
「え! それは、どうしたの。アスカロン」
初めて見る竜のブレスに驚いたものの、白い光は冷気だったようで、部屋の中の温度は一気に低くなった。蒸し暑い季節だったので、私は快適な温度になった。
「うん。お母さんから力の使い方を、学んでいるんだ。使い方を学べば、間違ったことにはならないだろうからって……」
「まあ。素晴らしいわ……もうっ……どんどん大きくなるのね」
私は床に居た彼を抱き上げて抱きしめ頬擦りすると、アスカロンは嬉しそうな顔をしていた。
……けれど、そもそも私と団長が恋愛関係にあるとは思って居ないだろうから、ジリオラさんはそこも既にわかっているのかもしれないけれど。
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「ねえねえ。ウェンディ。これ見て」
いつものようにアスカロンの部屋で寝藁を掃除していたら、私の名前を呼んだので背後を振り返った。
ふわっと白い光が見えて驚いたけれど、それが、アスカロンの口から吹かれたブレスだということに、二度驚いた。
「え! それは、どうしたの。アスカロン」
初めて見る竜のブレスに驚いたものの、白い光は冷気だったようで、部屋の中の温度は一気に低くなった。蒸し暑い季節だったので、私は快適な温度になった。
「うん。お母さんから力の使い方を、学んでいるんだ。使い方を学べば、間違ったことにはならないだろうからって……」
「まあ。素晴らしいわ……もうっ……どんどん大きくなるのね」
私は床に居た彼を抱き上げて抱きしめ頬擦りすると、アスカロンは嬉しそうな顔をしていた。