求職令嬢は恋愛禁止な竜騎士団に、子竜守メイドとして採用されました。
けれど、甲高い金属音のような、大きな音が響き渡り、私は何事かとパッと目を開いた。
「えっ……生きてる? あ……アスカロン! それに、皆……」
死を覚悟した私の前には十数匹の子竜が集まって、何枚かの半透明の盾を作り出し、彼らは懸命にそれを支えていた。
しぶとく残り、なかなか消えてくれない白い光も、子竜たちは何度も何度も押し返し、徐々に勢いが衰えて、そして、消えていった。
「ウェンディ! 駄目だよ。巻き込まれれば、死んでしまう!」
アスカロンが真っ先にぺたんと尻もちをついた私へと飛んで来て、何匹もの子竜が服や手を引っ張って座り込んでいた私のことを動かそうとしていた。
「けど……けど、団長が……」
私が空を見上げれば、先ほどまで防戦一方だったルクレツィアが、打って変わって攻撃に転じていた。先んじて造っていた半透明の盾を取り巻き、もうウォルフガング側は攻撃しても効かない。
ルクレツィアはこれまでは見られなかった迷いのない動きで、一気に攻撃を仕掛け、ついには神竜ウォルフガングを地面にまで追い詰めた。
「えっ……生きてる? あ……アスカロン! それに、皆……」
死を覚悟した私の前には十数匹の子竜が集まって、何枚かの半透明の盾を作り出し、彼らは懸命にそれを支えていた。
しぶとく残り、なかなか消えてくれない白い光も、子竜たちは何度も何度も押し返し、徐々に勢いが衰えて、そして、消えていった。
「ウェンディ! 駄目だよ。巻き込まれれば、死んでしまう!」
アスカロンが真っ先にぺたんと尻もちをついた私へと飛んで来て、何匹もの子竜が服や手を引っ張って座り込んでいた私のことを動かそうとしていた。
「けど……けど、団長が……」
私が空を見上げれば、先ほどまで防戦一方だったルクレツィアが、打って変わって攻撃に転じていた。先んじて造っていた半透明の盾を取り巻き、もうウォルフガング側は攻撃しても効かない。
ルクレツィアはこれまでは見られなかった迷いのない動きで、一気に攻撃を仕掛け、ついには神竜ウォルフガングを地面にまで追い詰めた。