求職令嬢は恋愛禁止な竜騎士団に、子竜守メイドとして採用されました。
竜騎士団に属する竜騎士たちは皆貴族で、古えの竜の末裔だというディルクージュ王国の王より、叙爵されることで与えられる竜力という力を持っていた。
私も貴族なので、使ったことは無いけれど竜力を持っている……はずだ。だって、これまで必要がないから、使うこともなければ、その存在を感じるような事もなかった。
竜力がある貴族の証として、私にはグレンジャー伯爵家の紋章が心臓上に刻まれている。
そして、最年少で国最大規模を誇るアレイスター竜騎士団団長を任されたというユーシス・カートライトは、あらゆる面で特別な竜騎士で、私もこれまでは名前を噂を聞いていただけだった。
けれど……目の前にすると、こんなにも圧が強い男性だとは思わなかった。
「……そうです。何か私に任せられそうな職があれば、是非雇っていただければと思います」
彼が放つ強い圧への緊張感に押しつぶされてしまいそうになりつつ、どうにか声を絞り出して頷き、再度目の前に居る二人の男性を見た。
そんなカートライト団長の後ろには、何故だか私に向けて楽しそうに微笑む金髪青目の男性が居た。
私も貴族なので、使ったことは無いけれど竜力を持っている……はずだ。だって、これまで必要がないから、使うこともなければ、その存在を感じるような事もなかった。
竜力がある貴族の証として、私にはグレンジャー伯爵家の紋章が心臓上に刻まれている。
そして、最年少で国最大規模を誇るアレイスター竜騎士団団長を任されたというユーシス・カートライトは、あらゆる面で特別な竜騎士で、私もこれまでは名前を噂を聞いていただけだった。
けれど……目の前にすると、こんなにも圧が強い男性だとは思わなかった。
「……そうです。何か私に任せられそうな職があれば、是非雇っていただければと思います」
彼が放つ強い圧への緊張感に押しつぶされてしまいそうになりつつ、どうにか声を絞り出して頷き、再度目の前に居る二人の男性を見た。
そんなカートライト団長の後ろには、何故だか私に向けて楽しそうに微笑む金髪青目の男性が居た。