求職令嬢は恋愛禁止な竜騎士団に、子竜守メイドとして採用されました。
 私は団長に好かれているなんて、思って居なかった。

 あくまで彼は私には紳士的に接してくれるだけで、そんな風に私のことを好きだなんて……今まで、一度も思ったことはなかったのに。

「子どもの前では、それは、教育上悪いだろう。だから、二人きりの時に言おうと思っていた。それが今だ」

 団長は私の前へと跪き手を取って、手の甲に口づけをした。

 ……これは、騎士から婦人に愛を乞うという……そういう意味で。団長は竜騎士だから、そういう意味で。

 嘘でしょう。

「え! わっ……私は……そのっ」

「さあ、求婚の返事を」

 ここまで強引に、事を進める人だなんて思わなくて……嬉しい……嬉しいけど! どうしよう!

Fin
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