求職令嬢は恋愛禁止な竜騎士団に、子竜守メイドとして採用されました。
05 子竜守
「子守メイド(ナースメイド)の事は知っていると思うんですが、あれは人の子ですが、子竜守になるウェンディにはここで竜の子の世話をして頂きます」
「……あ。この子たちのお世話を……」
私はすぐには数え切れないほどに居る竜の子たちを見回し、セオドアの言葉に何度か頷いていた。
子守メイドならば我が家にも居たし、私には二歳下の弟リシャールが居たから、彼女たちの仕事ぶりも見ていた。これから私がしなければいけない業務内容も、なんとなく想像することが出来た。
可愛い子竜たちにご飯を与えたり、敷いている藁を新しいものへ換えたりするのかしら……? それならば、私にだって出来そうだわ。
「子竜が……沢山居ますね」
私は微笑み、広い空間を見回した。可愛い子竜たちは、キュウキュウと鳴きミルクを求めているのか動き回ったり、真新しい藁の中に飛び込んだりと思い思いに自由に過ごしている。
「ええ。野生竜は凶暴で、人には決して懐きません。ですが、卵から孵って初めて見た存在が人で、それからも人の手で育てられると、人に慣れて竜騎士の命令も聞く竜となるのです。アレイスター竜騎士団は最大規模で、竜が一番多く居るので、産卵期を終えると、このように自ずとして子竜の数も増えますね」
セオドアは誇らしげな表情で、私へと話していた。確かにアレイスター竜騎士団はディルクージュ王国最大規模の竜騎士団で、彼は副団長なのだ。
「可愛いですね……」
「……あ。この子たちのお世話を……」
私はすぐには数え切れないほどに居る竜の子たちを見回し、セオドアの言葉に何度か頷いていた。
子守メイドならば我が家にも居たし、私には二歳下の弟リシャールが居たから、彼女たちの仕事ぶりも見ていた。これから私がしなければいけない業務内容も、なんとなく想像することが出来た。
可愛い子竜たちにご飯を与えたり、敷いている藁を新しいものへ換えたりするのかしら……? それならば、私にだって出来そうだわ。
「子竜が……沢山居ますね」
私は微笑み、広い空間を見回した。可愛い子竜たちは、キュウキュウと鳴きミルクを求めているのか動き回ったり、真新しい藁の中に飛び込んだりと思い思いに自由に過ごしている。
「ええ。野生竜は凶暴で、人には決して懐きません。ですが、卵から孵って初めて見た存在が人で、それからも人の手で育てられると、人に慣れて竜騎士の命令も聞く竜となるのです。アレイスター竜騎士団は最大規模で、竜が一番多く居るので、産卵期を終えると、このように自ずとして子竜の数も増えますね」
セオドアは誇らしげな表情で、私へと話していた。確かにアレイスター竜騎士団はディルクージュ王国最大規模の竜騎士団で、彼は副団長なのだ。
「可愛いですね……」