求職令嬢は恋愛禁止な竜騎士団に、子竜守メイドとして採用されました。
ジリオラに連れられて来たのは、子竜が集められた建物内部にある小部屋だった。いくつかの木箱をひっくり返した後、ジリオラは私に白い服を渡した。
「これに、着替えとくれ」
「はい。わかりましたっ……」
私は慌てて今着ている服を脱いで、彼女に渡された服に着替えた。これまでは誰かに手伝って貰っていたので、一人で着替えることには慣れておらず手間取り時間がかかってしまったけれど、ジリオラは何一つ文句を言わなかった。
そして、やっとのことで着替え終わった私を見て、満足そうに微笑んだ。
「これは、私の若い頃の服だよ。良く似合うじゃないか」
「あの……ずいぶんと、可愛いんですけど……」
そう。それがどうしても、気になってしまった。
どうやら私が着たワンピースは木綿で出来ているようで、経年による生地の端の丸まりや色の変化などがありはするけれど、レースが随所に施されており、控えめではあるものの可愛らしいリボンも付けられていた。
貴族令嬢が避暑地で身につけるような、とても可愛らしいものだった。
「これに、着替えとくれ」
「はい。わかりましたっ……」
私は慌てて今着ている服を脱いで、彼女に渡された服に着替えた。これまでは誰かに手伝って貰っていたので、一人で着替えることには慣れておらず手間取り時間がかかってしまったけれど、ジリオラは何一つ文句を言わなかった。
そして、やっとのことで着替え終わった私を見て、満足そうに微笑んだ。
「これは、私の若い頃の服だよ。良く似合うじゃないか」
「あの……ずいぶんと、可愛いんですけど……」
そう。それがどうしても、気になってしまった。
どうやら私が着たワンピースは木綿で出来ているようで、経年による生地の端の丸まりや色の変化などがありはするけれど、レースが随所に施されており、控えめではあるものの可愛らしいリボンも付けられていた。
貴族令嬢が避暑地で身につけるような、とても可愛らしいものだった。