求職令嬢は恋愛禁止な竜騎士団に、子竜守メイドとして採用されました。
私が持っていた藁の入った袋をとりあえず通路に置くと、ジリオラさんはこちらへと近付いて来た。
「あんたも子竜守の仕事にも、そろそろ慣れて来たようだからね。今日は、特別な子竜を紹介しよう」
「え……特別? ですか」
通路に出たのに未だ足を離してくれない子竜たちに、なんとかして離れてもらって柵の中の藁の上に戻すと、ジリオラさんに近寄った私に彼女は不思議そうな表情をしていた。
「……なんだか、ウェンディは子竜に良く懐かれているね。あんたの持っている竜力の性質かねえ」
「私の持っている竜力……ですか?」
ジリオラさんが言わんとしている事が理解出来ずに私は戸惑った。
子竜たちは私が彼らが過ごす空間に共に居れば、構って欲しいと寄って来て甘えてくれるけれど、それは彼らがとても幼いからだろうと思っていたのだ。
「ディルクージュ王国の貴族たちは、王より貴族の地位を与えられ、竜力もそれと同時に使えるようになる……これは、ウェンディも知っているね?」
話しながら先に歩き出したジリオラさんに置いていかれないように、私も慌ててその後に付いて歩き出した。
「あんたも子竜守の仕事にも、そろそろ慣れて来たようだからね。今日は、特別な子竜を紹介しよう」
「え……特別? ですか」
通路に出たのに未だ足を離してくれない子竜たちに、なんとかして離れてもらって柵の中の藁の上に戻すと、ジリオラさんに近寄った私に彼女は不思議そうな表情をしていた。
「……なんだか、ウェンディは子竜に良く懐かれているね。あんたの持っている竜力の性質かねえ」
「私の持っている竜力……ですか?」
ジリオラさんが言わんとしている事が理解出来ずに私は戸惑った。
子竜たちは私が彼らが過ごす空間に共に居れば、構って欲しいと寄って来て甘えてくれるけれど、それは彼らがとても幼いからだろうと思っていたのだ。
「ディルクージュ王国の貴族たちは、王より貴族の地位を与えられ、竜力もそれと同時に使えるようになる……これは、ウェンディも知っているね?」
話しながら先に歩き出したジリオラさんに置いていかれないように、私も慌ててその後に付いて歩き出した。