求職令嬢は恋愛禁止な竜騎士団に、子竜守メイドとして採用されました。
「礼を言われるまでもない。君が頑張ったから、ジリオラも信用してアスカロンを任せても良いと思ったんだろう。今は子竜たちも孵化が終わってすぐで世話が大変だが、毎日頑張ってくれてありがとう」
「……光栄です」
その時に、私は思わず涙目になってしまうほどに、じーんと感動してしまった。団長はただ頑張っている部下にお礼を言っただけなのかもしれないけれど、本当に嬉しかった。
団長にお礼を言って欲しくて働いている訳でもないし、彼は私の言ったお礼に返してくれただけかもしれない。
けれど、嬉しかった。団長にちゃんと仕事振りを評価して貰えていると知って。
「今は食事回数も多くて大変だろうが、子竜も成長するにつれ、食事は間遠になるから、心配しなくて良い」
「そっ……そうですね。今は食事が一日四回ですから……」
私は気がつかれないように袖口で涙を拭くと、一歩先を行く団長の後について歩き出した。
「成竜にもなると、食事はひと月に一回でも十分になる。まあ、そうなるまでには、何年もかかるんだが」
「えっ……そうなんですか?!」
「……光栄です」
その時に、私は思わず涙目になってしまうほどに、じーんと感動してしまった。団長はただ頑張っている部下にお礼を言っただけなのかもしれないけれど、本当に嬉しかった。
団長にお礼を言って欲しくて働いている訳でもないし、彼は私の言ったお礼に返してくれただけかもしれない。
けれど、嬉しかった。団長にちゃんと仕事振りを評価して貰えていると知って。
「今は食事回数も多くて大変だろうが、子竜も成長するにつれ、食事は間遠になるから、心配しなくて良い」
「そっ……そうですね。今は食事が一日四回ですから……」
私は気がつかれないように袖口で涙を拭くと、一歩先を行く団長の後について歩き出した。
「成竜にもなると、食事はひと月に一回でも十分になる。まあ、そうなるまでには、何年もかかるんだが」
「えっ……そうなんですか?!」