求職令嬢は恋愛禁止な竜騎士団に、子竜守メイドとして採用されました。
「そうなんだ。ウェンディって、本当についこの前まで、優雅で高貴なことが美徳な、貴族令嬢だったの? 疑わしいよ。あまりにも逞しくて」
セオドアはそう言って私を見て肩を竦めたけど、私はそれに対し苦笑してしまうしかない。
ここで働きたいと言った時に協力してくれたセオドアは、これまでの行動や言動を考えれば、私がもっと落ち込んだり辛そうにしているところを見たかったのだと思うけれど、そんな彼の期待に応える義務もないもの。
「女の子が逞しいのは、大いに結構じゃないかい。めそめそうじうじしている面倒な子より、私は大分好きだね」
「わかってないなあ。ジリオラ。守ってあげたいくらい、かよわい女の子の方が可愛いに決まっているよ。ねえ。ユーシス」
「俺は……」
団長は不意に私を見て、言葉を止めた……驚くほど、綺麗な青い瞳が私を見つめている。
……なんとなく、この前に会った彼の竜ルクレツィアの瞳にも似ていると思えた。色は全く違うけれど、浮かんでいる光が同じように思えて。
セオドアはそう言って私を見て肩を竦めたけど、私はそれに対し苦笑してしまうしかない。
ここで働きたいと言った時に協力してくれたセオドアは、これまでの行動や言動を考えれば、私がもっと落ち込んだり辛そうにしているところを見たかったのだと思うけれど、そんな彼の期待に応える義務もないもの。
「女の子が逞しいのは、大いに結構じゃないかい。めそめそうじうじしている面倒な子より、私は大分好きだね」
「わかってないなあ。ジリオラ。守ってあげたいくらい、かよわい女の子の方が可愛いに決まっているよ。ねえ。ユーシス」
「俺は……」
団長は不意に私を見て、言葉を止めた……驚くほど、綺麗な青い瞳が私を見つめている。
……なんとなく、この前に会った彼の竜ルクレツィアの瞳にも似ていると思えた。色は全く違うけれど、浮かんでいる光が同じように思えて。