求職令嬢は恋愛禁止な竜騎士団に、子竜守メイドとして採用されました。
14 危機
「悪いね。腰が本当に痛くて……動くのが、無理なんだ」
「いえいえ。大丈夫です! 何日かゆっくり休んで、治してくださいね!」
ベッドに横になったままのジリオラさんは、私の言葉に頷き、はあっと大きな息を吐いた。
「なんだろうね……年齢なのかねえ。情けないねえ。ぎっくり腰なんて、これまで一回もなったことはないんだけどねえ……いつまでも、若くないっていうことだね」
ぎっくり腰になったジリオラさんは、情けない気持ちを吐き出すように、はあっともう一度息を吐いた。
私が朝起きて支度を済ませ、部屋を出ようとしたその時に、隣の部屋の中からジリオラさんが私の名前を呼んでいた。ベッドから降りようとした時、足を滑らせ変な体勢になってしまい、ぎっくり腰になってしまったらしい。
私はとりあえず彼女をベッドに戻る手伝いをして、竜騎士団へ向かい、団に所属する医者を連れて来て診断してもらえば、ぎっくり腰だった。
産まれて初めてのぎっくり腰になってしまい、健康には自信があったジリオラさんは大きな衝撃を受けてしまったらしい。けれど、三日ほど安静にしていれば治るだろうという事で、薬を塗った湿布を腰に貼り休んでもらうことにした。
おそらく、これには私にも原因があった。
子竜を看病をした徹夜明けの日含め、その次の日も、ジリオラさんのご好意で二日ほどお休みを貰うことになったのだ。休日のない生活が続きようやくお休みをもらったものの、それは部屋でのんびりとするだけで終わってしまったけれど。
「いえいえ。大丈夫です! 何日かゆっくり休んで、治してくださいね!」
ベッドに横になったままのジリオラさんは、私の言葉に頷き、はあっと大きな息を吐いた。
「なんだろうね……年齢なのかねえ。情けないねえ。ぎっくり腰なんて、これまで一回もなったことはないんだけどねえ……いつまでも、若くないっていうことだね」
ぎっくり腰になったジリオラさんは、情けない気持ちを吐き出すように、はあっともう一度息を吐いた。
私が朝起きて支度を済ませ、部屋を出ようとしたその時に、隣の部屋の中からジリオラさんが私の名前を呼んでいた。ベッドから降りようとした時、足を滑らせ変な体勢になってしまい、ぎっくり腰になってしまったらしい。
私はとりあえず彼女をベッドに戻る手伝いをして、竜騎士団へ向かい、団に所属する医者を連れて来て診断してもらえば、ぎっくり腰だった。
産まれて初めてのぎっくり腰になってしまい、健康には自信があったジリオラさんは大きな衝撃を受けてしまったらしい。けれど、三日ほど安静にしていれば治るだろうという事で、薬を塗った湿布を腰に貼り休んでもらうことにした。
おそらく、これには私にも原因があった。
子竜を看病をした徹夜明けの日含め、その次の日も、ジリオラさんのご好意で二日ほどお休みを貰うことになったのだ。休日のない生活が続きようやくお休みをもらったものの、それは部屋でのんびりとするだけで終わってしまったけれど。