短編集
3純情でヤンキー
ヤンキー~出逢い~
柚井 周(ゆい あまね)
君との恋愛を望まない…
俺と関わらない事を願い、それでも入る情報に一喜一憂する。
不良として、くくられる俺達に…微笑む。
そんな光の中で生きる君への想い…
中学の頃、何が嫌でもなく目的もなく生きる。
一匹狼…3年に目をつけられ、ケンカを繰り返す。
成長中の俺が勝てるはずもなく、それでも一発でも多く傷を負わせることを狙い攻撃する。
繰り返すケンカに、意味を求め…残るのは痛みと、願わない印象…
「お前、強いんだって?俺とダチになろうぜ!」
知っている…クラスは違うけど、学年は同じだ。
修二(しゅうじ)との出会い。
3年も手を出さない…中学を卒業しても、残るウワサ。
修二の4つ年上の兄貴達は、有名な不良。
それは、小学時代も暗黒だったと…
そんなウワサと、似つかない修二の笑った顔が今も記憶にある。
何をするでもなく、修二の元に集まる男達。
修二の家に来ないかと誘われた時、兄貴を見えるのかと期待した。
しかし…高校生のはずなのに、家にはいなかった…
どうしているのか、修二に尋ねたりしない。
出来なかった…訊いてはいけない…そんな雰囲気。
修二の部屋は、兄貴と同室だったのだろう…
残る物は、俺達の想像を超えた。
そんな“不良色”に、憧れて集う“仲間”。
中学一年の修二は、タバコの匂いがした。
中学時代に、その姿を見た者は少ないだろう…
いつから吸っていたのか…先生たちの監視下。
義務教育…
「修ちゃん。今日、家に行ってもいいだろ?」
仲間の一人が訊く。
「いや、今日は塾だから。」
……はぁ!?
その言葉を聴いたとき、俺には違和感があった。
「お前、塾に行ってんのか??」
「…あぁ、近所のおばさんが誘ってくれて。」
その時の修二の笑顔は、幼く…年相応で…
自分の持たない何かに、嫉妬した。
そのおばさんの存在も理解する…
器の大きさを、学んだ存在を見て。
「修ちゃん?」
廊下で、声をかけたのは普通の女の子。
修二に、普通に話しかける女なんて見たことがなかった。
「ね、最近…イッパイ、友達が来てるよね?私も、行ってみたい!」
……無邪気に、男の集団に入ってみたいと笑顔で言いやがった?!
柚井 周(ゆい あまね)
君との恋愛を望まない…
俺と関わらない事を願い、それでも入る情報に一喜一憂する。
不良として、くくられる俺達に…微笑む。
そんな光の中で生きる君への想い…
中学の頃、何が嫌でもなく目的もなく生きる。
一匹狼…3年に目をつけられ、ケンカを繰り返す。
成長中の俺が勝てるはずもなく、それでも一発でも多く傷を負わせることを狙い攻撃する。
繰り返すケンカに、意味を求め…残るのは痛みと、願わない印象…
「お前、強いんだって?俺とダチになろうぜ!」
知っている…クラスは違うけど、学年は同じだ。
修二(しゅうじ)との出会い。
3年も手を出さない…中学を卒業しても、残るウワサ。
修二の4つ年上の兄貴達は、有名な不良。
それは、小学時代も暗黒だったと…
そんなウワサと、似つかない修二の笑った顔が今も記憶にある。
何をするでもなく、修二の元に集まる男達。
修二の家に来ないかと誘われた時、兄貴を見えるのかと期待した。
しかし…高校生のはずなのに、家にはいなかった…
どうしているのか、修二に尋ねたりしない。
出来なかった…訊いてはいけない…そんな雰囲気。
修二の部屋は、兄貴と同室だったのだろう…
残る物は、俺達の想像を超えた。
そんな“不良色”に、憧れて集う“仲間”。
中学一年の修二は、タバコの匂いがした。
中学時代に、その姿を見た者は少ないだろう…
いつから吸っていたのか…先生たちの監視下。
義務教育…
「修ちゃん。今日、家に行ってもいいだろ?」
仲間の一人が訊く。
「いや、今日は塾だから。」
……はぁ!?
その言葉を聴いたとき、俺には違和感があった。
「お前、塾に行ってんのか??」
「…あぁ、近所のおばさんが誘ってくれて。」
その時の修二の笑顔は、幼く…年相応で…
自分の持たない何かに、嫉妬した。
そのおばさんの存在も理解する…
器の大きさを、学んだ存在を見て。
「修ちゃん?」
廊下で、声をかけたのは普通の女の子。
修二に、普通に話しかける女なんて見たことがなかった。
「ね、最近…イッパイ、友達が来てるよね?私も、行ってみたい!」
……無邪気に、男の集団に入ってみたいと笑顔で言いやがった?!