短編集
近所迷惑なので、しょうがなく家に入れる。
奴の手に、ここのカギがキラリと光る。
私の留守の時には、何度も入れるだろう…
ちっ!!
親の差し金か??
「良いですか?神楽さん、あなたの性格は歪んでいます!僕が、調整をするためアメリカから来たんです。」
そうかよ…
「どうやって?飛行機は、パスポートなんてないでしょう?」
……返事がない。
「企業秘密…デス。」
視線が、泳いでますが??
「英語、話せるの?」
私の質問に、目を輝かせた。
ちっ…
「いい、聞きたくない。時間の無駄だから!」
口を開こうとした奴は、時間が止まったような表情…
そして、落ち込む。
「ね、どこが完全無欠??不良品なら、返品だってば!!」
「不良品じゃ、ありません!!神楽さんの性格の方が、問題ですよ!」
むっかぁ~~!!!!
「ふっ。くすす…ねぇ?アンドロイドって、エネルギーは?」
「…最新ですので、普通の食事で。」
「出すの?」
「…出します。」
「スイッチは、どこにあるの?」
「ふふふ…それは、見えないところですよ!!」
自信満々の答え…
「くすっ。見えない…ところ、ねぇ~~?」
私は、奴に飛びついた。
「ぎゃ??何を!!」
【カチャカチャッ】
「ちょ、ベルト…なっ??そこは、女性が触るところでは?!」
ベルトを外し、私の下に寝たままの奴に笑顔を向ける。
「私が、躊躇しそうなところに付いているのかと♪ね…見ても、良いかしらぁ~?」
「ダメです!!やめてぇ~~~~」
「くすくすくす…不良品は、返品だよ?楽しいおもちゃを手に入れた…うふふ。私を楽しませてく・れ・る?」
何だろう?
今までにない満たされるような気持ち…
「ちょ、服を脱がさないで!!俺…うわぁ~~~ん!!!!」
くすす…
僕じゃ、なかったのかしら?
楽しい…私の不良品。
私も不良品なら、おそろいで良いんじゃないかしら♪
満たして…
くだらなかった世界に、色を付けたのはあなた…
楽しませて?
色を消したら、許さないわ…
不良品につき、返品よ?
くすくすくすくす…
end