泡沫の恋
縁談
縁談、他の組との同盟の話に使ったりもする。

お父さんが断らずこの話を持ってきたって事は、きっとそれほどまでにいい条件でいい関係性でやっていきたい所なんだと思う。

私が恋愛をするには、確かに縁談で同じ様な繋がりの方としか無いとは理解はしていた。だけど、普通の大学生活を諦めたくもなくて、来たとしても今までは断れていた。

だけどここまで騒ぎを起こした以上、その事は私には決定権がない。と言いたいんだと思う。


「今回で俺が責任問われなくて星羅が縁談って、そんな酷い話「朔夜」」


お父さんに話の途中で遮られた朔夜は口を噤む。


「君は優秀だし、何でも使える。だけど、私が判断した事に楯突く権利を与えた覚えは無いね。」


お父さんの低い声が朔夜を制する。

私としては、それで朔夜が今まで通り過ごせるならそれでも構わない。どうせ普通に恋愛する事は諦めなきゃ行けない。

良い機会なのかもしれないな、と諦める事を正当化する。


「分かった。詳細はまた細かく教えて。」

「星羅!」


朔夜が私を呼ぶ声も無視して、お父さんの部屋から先に出ていく。これで迷惑掛けた事がチャラになるとは思ってないけど、少しでも返せてたらいい。
< 37 / 117 >

この作品をシェア

pagetop