泡沫の恋
「あ?花?」

「そう、また樂さんから頂いたから、飾っといて。」

「お前の護衛だけど世話係じゃねぇんだぞ。」

「今は仕方ないの!良いから入れといて!」


そう言いながら押し付けると朔夜は面倒そうに花を受け取って、花瓶を探しに行く。

朔夜はあまり樂さんが好きじゃないのか、私が樂さんと居る時は話しかけても来ない。

せっかくだし仲良くなってほしいけど相性もあるもんね。

そう考えながら樂さんの元に戻っていく。


「朔夜くんと仲ええんやね。」

「うーん、そう見えます?」


樂さんの言葉にあまりピンとは来ない。朔夜は誰にでもあんな感じだしな、うちのお父さんにもあんな感じだし。
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