泡沫の恋
違和感
朔夜はあれから少しぼーっとする様になった。

一緒に道を歩いていて気は張ってる様な、それでいて私の話をどこか聞いてない感じ。

これだけ聞くと私の話なんてどうでもいいのではと思われると思うけど明らかに変なんだよ。


「朔夜?」

「うん」

「この後の予定なんだっけ?」

「うん」

「お父さんに呼び出されてなかった?朔夜」

「うん」


もうずっとこんな感じ。

一体なんなんだ、この間から。
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