泡沫の恋
かと言え仕事はきちんとしてるし、やる事はやってる。

でも普通に心配じゃない?あそこまで様子が変だと。

その話をたまたま家に来ていた樂さんにしてみた。


「へぇ、朔夜くんが?」

「はい、何か明らかに変というか…。」

「恋の病とかちゃう?」

「ええ?」


揶揄う様に笑う樂さんに私も思わず笑ってしまう。

あの朔夜が恋煩い?それはちょっと面白いけど。

流石にそんな感じでもないし、ましてやあの男が誰に恋するのか。

そんな想像は全くもってつかないし、そんな相手もいないと思う、最近は特に。


「てか、星羅ちゃんさ。デートせん?俺と」

「へ?」


突如出たデートという言葉に驚いた。

何で急にデート?
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