泡沫の恋
大事
────Side 星羅
どのくらいの時間が経ったか分からない。
さっきまで窓から漏れていた光はとっくに暗闇に包まれていて、部屋は余計に暗くて不気味さを出している。
今何時だろう。
朔夜は…?組のみんなは?
暗さも相まって悪い方向にしか考えられなくなって、不安だけが募る。
樂さんと一番近くに居たのは私なのに見抜けなかった。
いつも私の考えの足りなさが誰かを危険に曝されている。
ドアが開いて、そちらに視線を向けるとシルエットだけ見えて誰か分からない。
声を出さずに大人しくしていると、その人物が近寄ってきた。
近付いてきてはっきり顔が見えるようにすると、朔夜だった。
「大丈夫か、怪我無い?」
そう言いながら私が縛られている縄を切ろうと縄を掴む。
「さ、くや。何で…?」
「お前の護衛係だから?無事でよかった」
いつもみたいな揶揄う声も無く、少し安心した表情をしていて、それでいて私を安心させるように優しい声で話してくれる。
本当に来てくれるなんて思ってなかった。
朔夜はいつも来てほしい時に来てくれる。
誰よりも一番私の事を考えて傍に居てくれるのはいつだって朔夜だ。
朔夜を見ると切なくて苦しくて、涙が出てくる。
どのくらいの時間が経ったか分からない。
さっきまで窓から漏れていた光はとっくに暗闇に包まれていて、部屋は余計に暗くて不気味さを出している。
今何時だろう。
朔夜は…?組のみんなは?
暗さも相まって悪い方向にしか考えられなくなって、不安だけが募る。
樂さんと一番近くに居たのは私なのに見抜けなかった。
いつも私の考えの足りなさが誰かを危険に曝されている。
ドアが開いて、そちらに視線を向けるとシルエットだけ見えて誰か分からない。
声を出さずに大人しくしていると、その人物が近寄ってきた。
近付いてきてはっきり顔が見えるようにすると、朔夜だった。
「大丈夫か、怪我無い?」
そう言いながら私が縛られている縄を切ろうと縄を掴む。
「さ、くや。何で…?」
「お前の護衛係だから?無事でよかった」
いつもみたいな揶揄う声も無く、少し安心した表情をしていて、それでいて私を安心させるように優しい声で話してくれる。
本当に来てくれるなんて思ってなかった。
朔夜はいつも来てほしい時に来てくれる。
誰よりも一番私の事を考えて傍に居てくれるのはいつだって朔夜だ。
朔夜を見ると切なくて苦しくて、涙が出てくる。