太陽のような眩しいあなたの素顔〜溺愛される未来〜
1.始まり
私は、星野徠愛。高校3年生。
私には片思いをしている人がいる。
授業始まるから早く行け。
そう言ったのは、隣のクラスの担任の先生の水瀬翔太先生だ。
そう私が片思いしてるのが水瀬先生だ。
私が1年生の時に男子に絡まれたり、馴染めてない時によく傍に居てくれた先生なんだけど今は、何故か少し冷たい気がする。
おい、いつまで廊下にいるんだ。
教室に入れ。
冷たい視線で先生はそういう。
あ、すみません。
私は、そう言って急いで教室に入った。
教室に入ると、女子生徒が水瀬先生のことを話していた。
私、水瀬先生のこと大好きすぎてやばいんだけどぉ!
そう言っているのは、同じクラスの平野佳奈さんだ。平野さんは、いわゆる陽キャ女子だ。
私とは、正反対の性格なんだよね。
平野さんは、水瀬先生に話しかけているのを見る。
やっぱ、積極的に行かないと恋は実らないから!
平野さんは笑顔でつぶやく。
2.恋のライバル
次は、水瀬先生の授業。その準備をしていると水瀬先生が来た。
すると、平野さんが急いで先生のところに行き...
なにか手伝いましょうか?
いや大丈夫だ。それより距離が近いぞ
別にいいじゃないですかぁ
誰から見ても明らかに平野さんの気持ちがバレバレだ。
何見てるのよ。
平野さんは少し強い言い方で私を見てくる。
いや、別になんでもないです...。
なら、見ないでよね?
平野さん言い方強いなぁ、
私も積極的に行けたらなぁ。と心の中で思った。
陰ながら頑張ってみるしかないよね。
私はそう決めた。
授業が始まるまで私は、自分の席でスマホを触ることにした。
水瀬先生は他の生徒と楽しそうに話している。
私と、話す時はあんな笑顔じゃないのにな...。と少し悲しくなる。
そして授業中。
先生と目が合って嬉しいけど少し視線を感じた。
ちょっと待て
誰かに呼び止められた気がして振り返ると
お前、もうちょっと授業で発言してみろ
そう言われてしまった。
すみません、気をつけます。
私は、頭を下げてその場から逃げ出した。
やっぱり、私なんか興味無いよね。
私は、小声でそう呟いた。
徠愛さん、水瀬先生に嫌われすぎじゃない?笑
あ、平野さん...。
まぁ、徠愛さん暗いからねぇ笑笑
せいぜい頑張って笑
...。私は何も言えなくなってしまった。
確かにそうだ、私は暗いし
積極的じゃない冷たいのは当たり前だ。
私は、自分でも自覚している。
3.親友
私には、親友がいるんだけどね
今、学校を休学中で、私は余計に学校を楽しめていなかった。
徠愛!!
私の名前を叫んでいる声が聞こえた。
え?!凛!?
久しぶり!!やっと復帰出来たよー!
ほんとに!?良かった!!
彼女は、凛。私の親友。
凛は、交通事故に遭ってしばらく学校に来れてなかったのだ。
徠愛、水瀬先生と最近どんな感じ?
凛は、興味津々で私にそう聞いてきた。
なんか、前より冷たくなった気がする。
そうなんだ、1年生の時からずっと助けてくれたりそばにいてくれたんだけどね...
私も知ってるよ!!徠愛が男子たちに絡まれたりしてる時に毎回助けてくれたよね!それで好きになったんでしょ?
うん、そうだよ。
でも3年生になってから周りの人より冷たくなった気がする。
だから、凛もよく見ててね?!
わかった、わかった笑
でもね、私にはライバルがいるの...
え、誰??
同じクラスの平野さんなんだよね。
あー、平野さん1年生の時から
水瀬先生のこと好きだって噂流れてたよ
そうなの?!私知らなかったよ、笑
そうだと思ったよ、笑
平野さん陽キャだし、好意は本人にバレバレだと思うけどね
私もそう思う。積極的なのはいいと思うけどね。
それから凛と2人で恋愛話で盛り上がった。
3.チャラい後輩の登場!?
ある日、廊下を歩いていると後輩たちがじゃれ合ってるのを見かけた。
私は、次は移動授業だから急がないとって思ってるんだけど、
後輩の子達は私がいることに全く気づいてない。
もうそろそろ休み時間が終わるんだけどな……
やべっ!そろそろ授業じゃん
1人の男子がそういう。
よく見たらその男子の手には教科書や、筆記用具が握ってあった。
教科書、持ちながらじゃれあってたんだ。と私は、思った。
すると、その男子は走っていったが教科書が落ちていた。
あれ、さっきの男子のだよね?
私は、そう思い、追いかける。
ちょっと待って!!
私は、必死にそう言い続ける。
ん?なんだ?と周りとその男子はそう思う。
教科書、落としたよ
私がそう言うと、あ、ごめんごめんとその男子は言う。
ごめん、私急がないと!!じゃあね!!
私はそう言って走っていく。
下校時間になり、下駄箱にいると
後ろから声をかけられた。
あれー?さっきの人ー?そう言ってきたのは後輩の男子だった。
あ、君は授業前にあった後輩の?
そうそうー覚えててくれたんだー!
先輩の名前教えてくださいよー
そう聞かれたので私は答えることにした。
星野徠愛だよ。私がそう言うと、
俺は、櫻井朝陽だよーと男子が言う。
朝陽くんよろしくね!私笑顔でそういう。
こちらこそっ!徠愛パイセン!朝陽は笑顔でそう返す。
やっぱ、チャラいなこの子。と私はそう思う。
ねね、パイセン良かったら連絡交換したいんだけどいいか?そう聞かれ……
いいよ。と答えた。
あざっす!これでいつでも連絡できるわ
と朝陽が言うと、
そうだね笑と私は答えた。
徠愛ー!一緒に帰ろう!!そう聞こえたので振り返ると……
凛が立っていた。
凛!うんうん!帰ろうー!私は笑顔でそういう。
あれ?この子は?と凛が聞く。
俺は、櫻井朝陽っす!徠愛パイセンの友達っすか?と朝陽が言うと……
うん!そうだよー!私は凛!よろしくねぇ〜と凛は言う。
それじゃあ、またねぇと私たちは言う。
後輩の子だから基本関わることは無いだろう。と私は思う。
まず、私には好きな人がいるし……。
でも先生はきっと私の事なんて眼中に無いよね。私はそう思う。
その頃、職員室では……
水瀬先生まだ仕事してるんですか?とある先生が言う。
すると、ああそうなんだよ。結構生徒が沢山いて時間が無くて。と水瀬先生が言う。
そうなんですねぇ、まぁ俺もテストの丸つけとかしないといけないし。お互いがんばりましょう。そう言ったのは徠愛の担任の綾瀬時雨先生だ。
そうですね。と水瀬先生は言う。
水瀬先生恋愛とかしないんですか?
まだ結婚されてないんですよね?と綾瀬先生が言う。
しないですね。私にはそういう余裕が無いので。と水瀬先生は言う。
そうなんですかぁ。恋愛も頑張ってください笑と綾瀬先生は言う。
ありがとうございます笑と水瀬先生は言う。
俺のクラスに星野っていう生徒がいるけど水瀬先生知ってますよね?と綾瀬先生は言う。
はい、知ってます。と水瀬先生は言う。
1年生の時によく話してたんだって?
と綾瀬先生は言う。
はい、そうですね。星野はなにかと問題を抱えているので。と水瀬先生は言う。
なるほどなぁ。俺のクラスの子でもあるけど俺も面倒見てみるよ。と綾瀬先生は言う。
ありがとうございます。と水瀬先生は言う。
それじゃあ、帰りましょう。と言って綾瀬先生とは違う方向で帰る。(家の方向真逆)
次の日
おはようございます!綾瀬先生!と女子生徒が言う。
はい、おはよう〜。気をつけて言ってこいよーと綾瀬先生は言う。
キャー!!ありがとうございます!と女子生徒は言う。
綾瀬先生は相変わらず人気だなぁ。
綾瀬先生は私のクラスの担任の先生で、運動部の顧問。それに加えてビジュアルがよく性格も優しくて爽やかな先生。
まさに少女漫画のイケメンのような先生だ。
星野おはよう。と綾瀬先生は言う。
おはようございます!と私は笑顔で返す。
その瞬間を水瀬先生がじっと見つめる。
気をつけて行ってこいよ。と綾瀬先生は言う。
ありがとうございます。と私は返す。
4.色々大パニック!?
朝陽くんと知り合ってからだいぶ経つが、あれから色々と関わることが多くなり、彼からアプローチがあった。
俺、徠愛パイセンのこと好きっす。俺で良かったら付き合って欲しいっす。そう言われ、気持ちは嬉しかったが、
ごめんね。私好きな人がいるの。
気持ちはほんとに嬉しいんだけどごめんね。と私は申し訳ない気持ちで告白を断った。
大丈夫っすよ、悲しいけどこれからも仲良くしてくれると俺は嬉しいんで。と笑顔で彼はそういった。
家に帰り、お母さんから報告があった。
徠愛〜ちょっと来て〜!とリビングから声が聞こえてきた。
はーい!すぐ行くー!と言い、私はリビングに向かう。
すると、徠愛最近学校はどう?とお母さんが言ってくる。
楽しいよ!と私が笑顔で答えると
翔太くん居るじゃん?とお母さんが言い、
うん。いるね。水瀬先生。と答えると
徠愛の結婚相手実は、翔太くんなんだよ。とお母さんが真剣な顔で言う。
え?え?え?まじで?水瀬先生が??
そうだよ!!昔から徠愛のこと見守ってくれたじゃない?だから翔太くんのお母さんと相談した結果
許嫁になったの。もう翔太くんには随分前に話してあるから。と笑顔で言うお母さん。
そうなんだ。分かった。と私は言う。
早実は、水瀬先生と私は年の離れた幼なじみ的存在なのだ。
許嫁になっても、水瀬先生は私のことは好きじゃないだろう。冷たいし……。と私は思った。
次の日、私は、水瀬先生に声をかけた。
水瀬先生!と私は声をかける。
どうした?と水瀬先生はこちらを振り向き私を見る。
昨日お母さんから聞いたんですけど、
私と先生許嫁になったんですね。と私が言うと、そうだ。そういうことになったわけだ。理解してくれてありがとうな。と言い、立ち去る。
あー、もう行っちゃった。やっぱり私の事嫌いなんだ。と私は落ち込む。
そのことを親友の凛に話すと
え!良かったじゃん!それじゃこれは私たちの秘密ね!と約束をした。
その後、廊下で朝陽くんとすれ違う。
すると、朝陽くんから徠愛パイセンの好きな人って誰ですか?と聞かれる。
実はね、水瀬先生のことが好きなの。
と私は言う。
すると、そうなんだ。頑張って応援してる。俺は、好きな人が笑顔でいてくれればいいから。と言う。
ありがとう、優しいね。と私は答える。
全然〜。と朝陽は答える。
5.運命
今日は、待ちに待った体育祭の日
先生〜今日私の組が勝ったらデートしません?と平野さんが衝撃的なことを言う。
え!そうなのダメに決まってるよ!
だって先生と生徒だよ?!と私が言うと、なに?羨ましいの?嫉妬?と平野さんが言う。
そうじゃないよ、だってそんなことしたらやばいじゃん。と私が言うと、
あー、自分が嫌われてるからかぁ
だからそんなこと言うんだね?
じゃあ、私か星野さんどっちが選べるか決めてもらいましょうよ!と平野さんは突拍子もないことを言う。
え……。と私はもう何も言えなくなってしまった。
星野、行くぞ。と先生は言い、私の手を掴み歩き始める。
え、ちょっと!?どうしてですか!?なんで星野さんなのよ!!と平野さんが言うと
俺がデートしたいのは、星野だから。と言う。
え、ちょっと先生どうして、私を選んだんですか?と私は恐る恐る聞くと……
どうして婚約者が目の前にいるのにほかの女を選ぶんだ。と真剣な顔でこちらを見つめる。
私は、胸がキュンとしてしまった。
先生、と私が言うと、今は、翔太って呼んでくれ今は誰もいないから。と水瀬先生が言う。
でもこんな所で言うのはまずいですよ!
せめてもっと人がいないところに……。
私がそう言うと、じゃあ俺の家に行くぞ。家デートだ。と先生が言う。
え、先生の家?と私は、少し信じられなかった。
あのさ、もっと近づいてくれないのか?
と先生が言う。
私の心臓が持ちません。と言うと、
俺は、もっと徠愛に近づきたいけどな。と言われ、私は、先生は私の事嫌いじゃないんですか?と聞くと
なんでそうなるんだよ。と先生は言う。
だって、1年生の時とかはいつも助けてくれてそばに居てくれたのに。
最近はずっと冷たいから、と言うと
俺は俺のお母さんからお前とこんな所でになるという話を聞いて、俺はお前のことずっと好きだったから。お前だけ特別扱いしそうになったからだ。
だから、わざと冷たくしてた。と言うと、え、私の片思いじゃなかったんだ。ずっと片想いかと思ってた。と涙を流しながら私はそう言った。
泣くなよ。今まで冷たくして悪かったな。俺はずっとお前のことしか考えてない。だから、俺から離れるな。俺の事だけを考えて俺だけを見てろ。と先生は言う。
もちろんですよ、と私は言う。
そこから数カ月経ち、今日は卒業式だ。
徠愛ー!卒業おめでとう!!先生とも幸せになってね!と凛が言い、
凛も卒業おめでとう!!ありがとう!!と私は笑顔で返す。
徠愛パイセン卒業おめでとうっす!卒業しても俺のこと忘れないでくださいよ!連絡もしてください!!と朝陽は言う。
忘れないよ!連絡するからね。と私は言う。
徠愛、卒業おめでとう。と綾瀬先生は笑顔で言う。
綾瀬先生、今までありがとうございました!と私は笑顔で言う。
おう、元気でな。と綾瀬先生は笑顔で返す。そして私は水瀬先生のところに行き……。
先生、ありがとうございました。と私は言う。徠愛、お前よく頑張ったな。
これからはずっと一緒だぞ。
たっぷり愛してやるから逃げるなよ?と言い、先生は私にキスをしてきた。
ええ、もちろんです。でもお手柔らかに笑と言う。
終わり
私は、星野徠愛。高校3年生。
私には片思いをしている人がいる。
授業始まるから早く行け。
そう言ったのは、隣のクラスの担任の先生の水瀬翔太先生だ。
そう私が片思いしてるのが水瀬先生だ。
私が1年生の時に男子に絡まれたり、馴染めてない時によく傍に居てくれた先生なんだけど今は、何故か少し冷たい気がする。
おい、いつまで廊下にいるんだ。
教室に入れ。
冷たい視線で先生はそういう。
あ、すみません。
私は、そう言って急いで教室に入った。
教室に入ると、女子生徒が水瀬先生のことを話していた。
私、水瀬先生のこと大好きすぎてやばいんだけどぉ!
そう言っているのは、同じクラスの平野佳奈さんだ。平野さんは、いわゆる陽キャ女子だ。
私とは、正反対の性格なんだよね。
平野さんは、水瀬先生に話しかけているのを見る。
やっぱ、積極的に行かないと恋は実らないから!
平野さんは笑顔でつぶやく。
2.恋のライバル
次は、水瀬先生の授業。その準備をしていると水瀬先生が来た。
すると、平野さんが急いで先生のところに行き...
なにか手伝いましょうか?
いや大丈夫だ。それより距離が近いぞ
別にいいじゃないですかぁ
誰から見ても明らかに平野さんの気持ちがバレバレだ。
何見てるのよ。
平野さんは少し強い言い方で私を見てくる。
いや、別になんでもないです...。
なら、見ないでよね?
平野さん言い方強いなぁ、
私も積極的に行けたらなぁ。と心の中で思った。
陰ながら頑張ってみるしかないよね。
私はそう決めた。
授業が始まるまで私は、自分の席でスマホを触ることにした。
水瀬先生は他の生徒と楽しそうに話している。
私と、話す時はあんな笑顔じゃないのにな...。と少し悲しくなる。
そして授業中。
先生と目が合って嬉しいけど少し視線を感じた。
ちょっと待て
誰かに呼び止められた気がして振り返ると
お前、もうちょっと授業で発言してみろ
そう言われてしまった。
すみません、気をつけます。
私は、頭を下げてその場から逃げ出した。
やっぱり、私なんか興味無いよね。
私は、小声でそう呟いた。
徠愛さん、水瀬先生に嫌われすぎじゃない?笑
あ、平野さん...。
まぁ、徠愛さん暗いからねぇ笑笑
せいぜい頑張って笑
...。私は何も言えなくなってしまった。
確かにそうだ、私は暗いし
積極的じゃない冷たいのは当たり前だ。
私は、自分でも自覚している。
3.親友
私には、親友がいるんだけどね
今、学校を休学中で、私は余計に学校を楽しめていなかった。
徠愛!!
私の名前を叫んでいる声が聞こえた。
え?!凛!?
久しぶり!!やっと復帰出来たよー!
ほんとに!?良かった!!
彼女は、凛。私の親友。
凛は、交通事故に遭ってしばらく学校に来れてなかったのだ。
徠愛、水瀬先生と最近どんな感じ?
凛は、興味津々で私にそう聞いてきた。
なんか、前より冷たくなった気がする。
そうなんだ、1年生の時からずっと助けてくれたりそばにいてくれたんだけどね...
私も知ってるよ!!徠愛が男子たちに絡まれたりしてる時に毎回助けてくれたよね!それで好きになったんでしょ?
うん、そうだよ。
でも3年生になってから周りの人より冷たくなった気がする。
だから、凛もよく見ててね?!
わかった、わかった笑
でもね、私にはライバルがいるの...
え、誰??
同じクラスの平野さんなんだよね。
あー、平野さん1年生の時から
水瀬先生のこと好きだって噂流れてたよ
そうなの?!私知らなかったよ、笑
そうだと思ったよ、笑
平野さん陽キャだし、好意は本人にバレバレだと思うけどね
私もそう思う。積極的なのはいいと思うけどね。
それから凛と2人で恋愛話で盛り上がった。
3.チャラい後輩の登場!?
ある日、廊下を歩いていると後輩たちがじゃれ合ってるのを見かけた。
私は、次は移動授業だから急がないとって思ってるんだけど、
後輩の子達は私がいることに全く気づいてない。
もうそろそろ休み時間が終わるんだけどな……
やべっ!そろそろ授業じゃん
1人の男子がそういう。
よく見たらその男子の手には教科書や、筆記用具が握ってあった。
教科書、持ちながらじゃれあってたんだ。と私は、思った。
すると、その男子は走っていったが教科書が落ちていた。
あれ、さっきの男子のだよね?
私は、そう思い、追いかける。
ちょっと待って!!
私は、必死にそう言い続ける。
ん?なんだ?と周りとその男子はそう思う。
教科書、落としたよ
私がそう言うと、あ、ごめんごめんとその男子は言う。
ごめん、私急がないと!!じゃあね!!
私はそう言って走っていく。
下校時間になり、下駄箱にいると
後ろから声をかけられた。
あれー?さっきの人ー?そう言ってきたのは後輩の男子だった。
あ、君は授業前にあった後輩の?
そうそうー覚えててくれたんだー!
先輩の名前教えてくださいよー
そう聞かれたので私は答えることにした。
星野徠愛だよ。私がそう言うと、
俺は、櫻井朝陽だよーと男子が言う。
朝陽くんよろしくね!私笑顔でそういう。
こちらこそっ!徠愛パイセン!朝陽は笑顔でそう返す。
やっぱ、チャラいなこの子。と私はそう思う。
ねね、パイセン良かったら連絡交換したいんだけどいいか?そう聞かれ……
いいよ。と答えた。
あざっす!これでいつでも連絡できるわ
と朝陽が言うと、
そうだね笑と私は答えた。
徠愛ー!一緒に帰ろう!!そう聞こえたので振り返ると……
凛が立っていた。
凛!うんうん!帰ろうー!私は笑顔でそういう。
あれ?この子は?と凛が聞く。
俺は、櫻井朝陽っす!徠愛パイセンの友達っすか?と朝陽が言うと……
うん!そうだよー!私は凛!よろしくねぇ〜と凛は言う。
それじゃあ、またねぇと私たちは言う。
後輩の子だから基本関わることは無いだろう。と私は思う。
まず、私には好きな人がいるし……。
でも先生はきっと私の事なんて眼中に無いよね。私はそう思う。
その頃、職員室では……
水瀬先生まだ仕事してるんですか?とある先生が言う。
すると、ああそうなんだよ。結構生徒が沢山いて時間が無くて。と水瀬先生が言う。
そうなんですねぇ、まぁ俺もテストの丸つけとかしないといけないし。お互いがんばりましょう。そう言ったのは徠愛の担任の綾瀬時雨先生だ。
そうですね。と水瀬先生は言う。
水瀬先生恋愛とかしないんですか?
まだ結婚されてないんですよね?と綾瀬先生が言う。
しないですね。私にはそういう余裕が無いので。と水瀬先生は言う。
そうなんですかぁ。恋愛も頑張ってください笑と綾瀬先生は言う。
ありがとうございます笑と水瀬先生は言う。
俺のクラスに星野っていう生徒がいるけど水瀬先生知ってますよね?と綾瀬先生は言う。
はい、知ってます。と水瀬先生は言う。
1年生の時によく話してたんだって?
と綾瀬先生は言う。
はい、そうですね。星野はなにかと問題を抱えているので。と水瀬先生は言う。
なるほどなぁ。俺のクラスの子でもあるけど俺も面倒見てみるよ。と綾瀬先生は言う。
ありがとうございます。と水瀬先生は言う。
それじゃあ、帰りましょう。と言って綾瀬先生とは違う方向で帰る。(家の方向真逆)
次の日
おはようございます!綾瀬先生!と女子生徒が言う。
はい、おはよう〜。気をつけて言ってこいよーと綾瀬先生は言う。
キャー!!ありがとうございます!と女子生徒は言う。
綾瀬先生は相変わらず人気だなぁ。
綾瀬先生は私のクラスの担任の先生で、運動部の顧問。それに加えてビジュアルがよく性格も優しくて爽やかな先生。
まさに少女漫画のイケメンのような先生だ。
星野おはよう。と綾瀬先生は言う。
おはようございます!と私は笑顔で返す。
その瞬間を水瀬先生がじっと見つめる。
気をつけて行ってこいよ。と綾瀬先生は言う。
ありがとうございます。と私は返す。
4.色々大パニック!?
朝陽くんと知り合ってからだいぶ経つが、あれから色々と関わることが多くなり、彼からアプローチがあった。
俺、徠愛パイセンのこと好きっす。俺で良かったら付き合って欲しいっす。そう言われ、気持ちは嬉しかったが、
ごめんね。私好きな人がいるの。
気持ちはほんとに嬉しいんだけどごめんね。と私は申し訳ない気持ちで告白を断った。
大丈夫っすよ、悲しいけどこれからも仲良くしてくれると俺は嬉しいんで。と笑顔で彼はそういった。
家に帰り、お母さんから報告があった。
徠愛〜ちょっと来て〜!とリビングから声が聞こえてきた。
はーい!すぐ行くー!と言い、私はリビングに向かう。
すると、徠愛最近学校はどう?とお母さんが言ってくる。
楽しいよ!と私が笑顔で答えると
翔太くん居るじゃん?とお母さんが言い、
うん。いるね。水瀬先生。と答えると
徠愛の結婚相手実は、翔太くんなんだよ。とお母さんが真剣な顔で言う。
え?え?え?まじで?水瀬先生が??
そうだよ!!昔から徠愛のこと見守ってくれたじゃない?だから翔太くんのお母さんと相談した結果
許嫁になったの。もう翔太くんには随分前に話してあるから。と笑顔で言うお母さん。
そうなんだ。分かった。と私は言う。
早実は、水瀬先生と私は年の離れた幼なじみ的存在なのだ。
許嫁になっても、水瀬先生は私のことは好きじゃないだろう。冷たいし……。と私は思った。
次の日、私は、水瀬先生に声をかけた。
水瀬先生!と私は声をかける。
どうした?と水瀬先生はこちらを振り向き私を見る。
昨日お母さんから聞いたんですけど、
私と先生許嫁になったんですね。と私が言うと、そうだ。そういうことになったわけだ。理解してくれてありがとうな。と言い、立ち去る。
あー、もう行っちゃった。やっぱり私の事嫌いなんだ。と私は落ち込む。
そのことを親友の凛に話すと
え!良かったじゃん!それじゃこれは私たちの秘密ね!と約束をした。
その後、廊下で朝陽くんとすれ違う。
すると、朝陽くんから徠愛パイセンの好きな人って誰ですか?と聞かれる。
実はね、水瀬先生のことが好きなの。
と私は言う。
すると、そうなんだ。頑張って応援してる。俺は、好きな人が笑顔でいてくれればいいから。と言う。
ありがとう、優しいね。と私は答える。
全然〜。と朝陽は答える。
5.運命
今日は、待ちに待った体育祭の日
先生〜今日私の組が勝ったらデートしません?と平野さんが衝撃的なことを言う。
え!そうなのダメに決まってるよ!
だって先生と生徒だよ?!と私が言うと、なに?羨ましいの?嫉妬?と平野さんが言う。
そうじゃないよ、だってそんなことしたらやばいじゃん。と私が言うと、
あー、自分が嫌われてるからかぁ
だからそんなこと言うんだね?
じゃあ、私か星野さんどっちが選べるか決めてもらいましょうよ!と平野さんは突拍子もないことを言う。
え……。と私はもう何も言えなくなってしまった。
星野、行くぞ。と先生は言い、私の手を掴み歩き始める。
え、ちょっと!?どうしてですか!?なんで星野さんなのよ!!と平野さんが言うと
俺がデートしたいのは、星野だから。と言う。
え、ちょっと先生どうして、私を選んだんですか?と私は恐る恐る聞くと……
どうして婚約者が目の前にいるのにほかの女を選ぶんだ。と真剣な顔でこちらを見つめる。
私は、胸がキュンとしてしまった。
先生、と私が言うと、今は、翔太って呼んでくれ今は誰もいないから。と水瀬先生が言う。
でもこんな所で言うのはまずいですよ!
せめてもっと人がいないところに……。
私がそう言うと、じゃあ俺の家に行くぞ。家デートだ。と先生が言う。
え、先生の家?と私は、少し信じられなかった。
あのさ、もっと近づいてくれないのか?
と先生が言う。
私の心臓が持ちません。と言うと、
俺は、もっと徠愛に近づきたいけどな。と言われ、私は、先生は私の事嫌いじゃないんですか?と聞くと
なんでそうなるんだよ。と先生は言う。
だって、1年生の時とかはいつも助けてくれてそばに居てくれたのに。
最近はずっと冷たいから、と言うと
俺は俺のお母さんからお前とこんな所でになるという話を聞いて、俺はお前のことずっと好きだったから。お前だけ特別扱いしそうになったからだ。
だから、わざと冷たくしてた。と言うと、え、私の片思いじゃなかったんだ。ずっと片想いかと思ってた。と涙を流しながら私はそう言った。
泣くなよ。今まで冷たくして悪かったな。俺はずっとお前のことしか考えてない。だから、俺から離れるな。俺の事だけを考えて俺だけを見てろ。と先生は言う。
もちろんですよ、と私は言う。
そこから数カ月経ち、今日は卒業式だ。
徠愛ー!卒業おめでとう!!先生とも幸せになってね!と凛が言い、
凛も卒業おめでとう!!ありがとう!!と私は笑顔で返す。
徠愛パイセン卒業おめでとうっす!卒業しても俺のこと忘れないでくださいよ!連絡もしてください!!と朝陽は言う。
忘れないよ!連絡するからね。と私は言う。
徠愛、卒業おめでとう。と綾瀬先生は笑顔で言う。
綾瀬先生、今までありがとうございました!と私は笑顔で言う。
おう、元気でな。と綾瀬先生は笑顔で返す。そして私は水瀬先生のところに行き……。
先生、ありがとうございました。と私は言う。徠愛、お前よく頑張ったな。
これからはずっと一緒だぞ。
たっぷり愛してやるから逃げるなよ?と言い、先生は私にキスをしてきた。
ええ、もちろんです。でもお手柔らかに笑と言う。
終わり