恋人が冷たいので浮気を疑っていたら、プロポーズされました。



高校生の時は、レンくんは憧れの生徒会長だった。誰からも好かれ、愛され、尊敬されていた。私はずっとレンくんを追いかけていた。告白された時、これが恋心だったと初めて気づいた。


大学生になると、勉強も兼ねて海外へ度々行くようになった。二人でパッション英語で何とか切り抜け、慈善活動をしながら、互いに切磋琢磨して……。恋愛感情も自然と高まっていった。


社会人になって企業すると聞いた時は驚いたけど、私は反対しなかった。私のお給料だけの生活もしたけど、別れようとは思わなかった。それだけレンくんは頑張っていたから。


だからこそ、涙が出てくるのだった。今までの十年を振り返って、私は寂しくて悲しくて辛い気持ちでいっぱいになった。


でも……レンくんは帰って来た。




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