年下の彼氏♪
「何がずるいんだ?」
まったくわかっていない様子。
・・・それがずるい。
私にもあまり見せない浩輔の優しい表情。
それを古部先生に見せた。
古部先生が引き出した。
緋那は古部先生のこと、許したわけではない。
しかし、古部先生は詩苑女子学院にはいなくてはいけない存在なのだ。
「古部先生は、月なんでしょう?じゃぁ、私は?」
月、なんて羨ましい。
それって、傍で静かに見守っているってことだ。