はわわって言えばなんとかなると思ってた~拗らせ次期宰相からの執愛はウザい!~
とろけるはちみつのような淡い金糸の髪に、いつも潤んだようなローズクォーツに似た色の瞳。少し幼さを残すあどけない顔と、その顔とは反対の魅力を持つ豊満な胸を武器に、大きくタレ目なその瞳をきゅるんと濡らし「はわわ」と言えば落ちない男などいなかった。
だから私は、今日のこの夜会で「はわわ」を武器に自身に相応しい男を探すのだ。そして守り続けた純潔を使い既成事実を作って玉の輿に乗る!
「はわわ」のある私ならば、必ず即金……ではなく良縁を掴めるはず。いや、掴むのだとそう決意して会場に入った。
「ファルコナー男爵令嬢だ」
「あの童顔にあの体……トレイシー嬢と一夜でいいから過ごしたいな」
聞こえる下心満載の言葉と視線には気付かないフリをして私はグイッとワインを飲みながら近くにいた令息たちの顔を見比べる。もちろんアルコールを入れたのはわざとだ、アルコールはいい。美味しい……ではなく、顔も紅潮させてくれ足元がフラついても不思議ではなく、かつターゲットの下心をくすぐる作用もある。
だから私は、今日のこの夜会で「はわわ」を武器に自身に相応しい男を探すのだ。そして守り続けた純潔を使い既成事実を作って玉の輿に乗る!
「はわわ」のある私ならば、必ず即金……ではなく良縁を掴めるはず。いや、掴むのだとそう決意して会場に入った。
「ファルコナー男爵令嬢だ」
「あの童顔にあの体……トレイシー嬢と一夜でいいから過ごしたいな」
聞こえる下心満載の言葉と視線には気付かないフリをして私はグイッとワインを飲みながら近くにいた令息たちの顔を見比べる。もちろんアルコールを入れたのはわざとだ、アルコールはいい。美味しい……ではなく、顔も紅潮させてくれ足元がフラついても不思議ではなく、かつターゲットの下心をくすぐる作用もある。