はわわって言えばなんとかなると思ってた~拗らせ次期宰相からの執愛はウザい!~
流石にもう深夜近い時間でもう誰も居なかったが、手早く簡単に野菜スープを作った私はそれを小さな器へと盛り、リチャードの執務室へと足を進める。
部屋とは違い、扉を軽くノックするとすぐにリチャードが出て来てくれた。
「え、こんな時間にどうしたんだ?」
「はぁ? 文句言いに来たに決まってんでしょ」
ハッと鼻で笑ってやると、少し戸惑いながらも執務室の中へと彼が入れてくれたので、出し惜しみせず野菜スープを彼の前へと差し出した。
「えーっと、これは?」
「見ればわかるでしょ。スープよスープ! 私が作ったんだから味がいつもより悪くても文句言わないでよねぇ」
書類の置かれていないテーブルの方へとスープを置くと、リチャードも執務椅子ではなくそのテーブルがあるソファへと腰かける。
「文句、じゃ?」
「文句よ文句っ。毎晩毎晩仕事しすぎじゃないの? 全ッ然話せなかったんだけど!」
「へぇ。つまりトレイシーは俺と話せなくて寂しかった、と」
「そんなこと言ってないわよ!」
くすりと笑いながらそんなことを言われ思わずいつものように反論してしまうが、すぐに目的を思い出した私がゴホンと咳払いした。
部屋とは違い、扉を軽くノックするとすぐにリチャードが出て来てくれた。
「え、こんな時間にどうしたんだ?」
「はぁ? 文句言いに来たに決まってんでしょ」
ハッと鼻で笑ってやると、少し戸惑いながらも執務室の中へと彼が入れてくれたので、出し惜しみせず野菜スープを彼の前へと差し出した。
「えーっと、これは?」
「見ればわかるでしょ。スープよスープ! 私が作ったんだから味がいつもより悪くても文句言わないでよねぇ」
書類の置かれていないテーブルの方へとスープを置くと、リチャードも執務椅子ではなくそのテーブルがあるソファへと腰かける。
「文句、じゃ?」
「文句よ文句っ。毎晩毎晩仕事しすぎじゃないの? 全ッ然話せなかったんだけど!」
「へぇ。つまりトレイシーは俺と話せなくて寂しかった、と」
「そんなこと言ってないわよ!」
くすりと笑いながらそんなことを言われ思わずいつものように反論してしまうが、すぐに目的を思い出した私がゴホンと咳払いした。