はわわって言えばなんとかなると思ってた~拗らせ次期宰相からの執愛はウザい!~
そこまで考え、お金がない我が家では当たり前だったが侯爵家の令息が捨てられた野菜の皮で作ったスープなんて口にしないという当たり前のことに考え付き、じわりと冷や汗が滲んだ。しかもゴミ箱を漁ったなんて本当のことまで口走ってしまっている。まずい、流石にこれは怒られる。
ごくりと生唾を呑んだ私だったが、意外にもリチャードは怒らないどころか思い切り笑い出した。
「こ、こんなもの食わせやがって、とか言わないの?」
「はははっ、まさか。くくっ、倹約家で最高だよ」
(何よ、変な奴)
そんなことを思いながら安堵した私は、段々侯爵家の嫡男がゴミ箱から回収された野菜スープを美味しいと飲みながら笑っているという異常な状況に釣られて可笑しくなり、気付けば彼のように吹き出してしまう。くすくすと笑い出した私を見てますます面白くなったのかリチャードもお腹を抱えて笑い出し、そしてこんな時間が悪くないと感じてしまった。
「じゃ、私はもう戻って寝るわ。アンタも頑張るのはいいけど、無理して遅くまで仕事して体壊さないようにね」
「可愛い婚約者様が心配してくれているんだ、ほどほどにするよ。次はどのゴミを漁るかわからないし」
ごくりと生唾を呑んだ私だったが、意外にもリチャードは怒らないどころか思い切り笑い出した。
「こ、こんなもの食わせやがって、とか言わないの?」
「はははっ、まさか。くくっ、倹約家で最高だよ」
(何よ、変な奴)
そんなことを思いながら安堵した私は、段々侯爵家の嫡男がゴミ箱から回収された野菜スープを美味しいと飲みながら笑っているという異常な状況に釣られて可笑しくなり、気付けば彼のように吹き出してしまう。くすくすと笑い出した私を見てますます面白くなったのかリチャードもお腹を抱えて笑い出し、そしてこんな時間が悪くないと感じてしまった。
「じゃ、私はもう戻って寝るわ。アンタも頑張るのはいいけど、無理して遅くまで仕事して体壊さないようにね」
「可愛い婚約者様が心配してくれているんだ、ほどほどにするよ。次はどのゴミを漁るかわからないし」