はわわって言えばなんとかなると思ってた~拗らせ次期宰相からの執愛はウザい!~
「そうかな。全然ダメに見えないんだけど?」
(い、意地悪!)
 いつの間にか舌と一緒に深くまで沈められた彼の指がナカを擦る。
「こっちもしてあげるね」
「アァッ!」
 反対の手の親指が薄い皮膜を捲り、愛芽を露出させるとすかさず彼の舌が這った。潰すように強く押し込み、舌先で弾かれればギリギリで留まっていた快感が一気に弾ける。視界の奥が白く染まり、達した私をリチャードが楽しそうに眺めていた。
 
「ね、もう挿入れていい?」
 劣情を孕んだリチャードに囁かれ、ごくりと生唾を呑んでしまう。
 早く彼のモノで貫かれたい――
 そんな欲望が私の脳を占め、ほぼ無意識に私は頷いていた。

「あっ、はぁ――……!」
 私が頷いた瞬間、ばちゅんと奥まで一気に貫かれる。それだけで私は二度目の絶頂へと導かれた。
「あぁ、トレイシーのナカ、俺のにうねって絡みついてくる」
 はっと熱い吐息を溢しながらリチャードがそんなことを口にする。
 ゆっくりと抽挿を開始した彼の剛直でナカを擦られると、その度に快感が私の脳を痺れさせた。

「俺が突く度にすごく揺れるね」
< 44 / 47 >

この作品をシェア

pagetop