はわわって言えばなんとかなると思ってた~拗らせ次期宰相からの執愛はウザい!~
 クスッとそんなことを口走ったかと思ったら、奥を突きながら私の両胸を鷲掴む。そのまま器用に指先で乳首を潰すように捏ねられ先端が摘ままれたと思ったら、上体を倒したリチャードが先端に齧りついた。
「ひんッ」
 痛くないように歯が立てられると、痛いと感じるほどの快感が体に駆け巡る。

「くっ、気持ちいい? トレイシー」
「うんっ、気持ちい、気持ちいいのぉ……っ」
 必死に彼の背中に腕を回し、懇願するように求められた言葉を繰り返す。そんな私を満足気に見つめたリチャードが一際奥を抉り、快感で降りてきていた子宮口へ捻じ込むように最奥を貫いた。
「あ、あぁッ!」
「っ」
 びゅくりと私のナカで彼のモノが震え、胎の中に熱い劣情が放たれる。
 最後の一滴まで私のナカへと注ぐようにゆっくりと抽挿したリチャードが私のナカから自身のモノを引き抜くと、私の愛液と混ざった白濁した劣情がトロリと滴ったことに気が付いた。
「あ……」
 思わず指先で掬い、どうしてそうしたのか謎なのだが自身のナカへと戻すように指を動かす。
 もったいない、なんて思ったのだろうか。その答えはわからないが、ただひとつわかるのは――
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