はわわって言えばなんとかなると思ってた~拗らせ次期宰相からの執愛はウザい!~
うんうんと一人頷きながら次のターゲットを目敏く探す。婚約者がおらず、裕福で、我が家の借金なんか物ともせずに使用人たちにお給料を払ってくれるような令息――いや、この条件がクリアできるのならばもう令息じゃなくてもいい。とんでもない年の差でも、女性や未亡人だって受け入れて見せるとギラついた目で辺りを見渡しながら歩いていた、その時だった。