レ ン ア イ ジ ジ ョ ウ
「ごめん。よくわかんない。
…何がラッキーなの?」


聞いた。


「男しか好きになれないと思ってたら、過去最大級の好きの相手が女の子だったんだぜ?
これはマジでラッキーだろう!!!」


そこ?!
そこ、“ラッキー”で括っていいの?!!


「世の中にはいろんな奴がいるけど、少なくとも俺は、“好き”を自分で決めてない。
俺の心が勝手に決めてる。
俺はそれに正直でいる。

…でも、気持ちは否定しないけど、同性愛は簡単にいかないだろ?」


相手にも、周りにも、理解される確率は低い。
認められないだけならまだ下、否定される。

純粋な気持ちなのに、悪いことしてるみたいに言われる。


辛いって呟く悠飛の表情が切なくて、
思わず、そのほっぺに手を当てた。
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