妹に婚約者を取られ貧乏魔導士との結婚を押し付けられました〜そこから始まる姉の領地改革〜
7 腐葉土がダメなら…!
「しかし、もう山に行く事は出来ませんね。
木竜は本気で怒っていましたし、次に行くならば、私は木竜ロロドを仕留めないといけないでしょう…」
ゼルゼディス様が言う。
それはそうなるだろうし、ゼルゼディス様を危険な目に合わせるわけにはいかない。
もし、腐葉土がダメだとすると…
もう一つ方法があった気がするのだが、記憶が曖昧で思い出せない…
確か…
もっと身近な…
そうだ!
アレだわ!
「ゼルゼディス様!」
「何ですか?
隣に居るのですから、そんなに大きな声で呼ばなくても聞こえますよ。」
呆れ顔で言うゼルゼディス様を無視して私は続ける。
「思いついたのです!
腐葉土がダメでも別の方法がありますわ!」
「…また海や川に行くんじゃ無いでしょうねぇ?」
疑いの目を向けるゼルゼディス様。
「いいえ、行くのはゴミ捨て場ですわ!」
「…は?」
「とにかく行きましょう!
この近くのゴミ捨て場は?お爺さん?」
私はお爺さんに尋ねる。
「あ、あぁ、確かこっちじゃよ…」
お爺さんは案内した。
「生ゴミを集めるのです!
ほら、ゼルゼディス様ボケっとしないで!」
私は生ゴミを袋に入れる。
「いくら私が貧乏魔導士と言っても、ゴミを漁るのは…」
「これで畑が肥えるなら安いものでしょ!
いいから、動く!!!」
私は言う。
そして、集めた生ゴミを土を掘って入れ、上からまた土を被せた。
本来ならば、1ヶ月は放置しないといけないが、この世界ではどうなのだろうか?
とりあえず3日置きに発酵の様子を見る事にした。
その日は生ゴミ臭くなったので、すぐにお風呂に入った。
2人ともお風呂から上がり、いつも通りにベッドへ向かった。
最近はゼルゼディス様がベッドの隣に居る事にも慣れてしまった。
というか、暖かくて良いかもしれない。
ペットか何かだと思えば…
「エシャロット。
ちょっと私にくっつき過ぎじゃありません?」
「今日は肌寒いから…」
「私も一応男なのですよ?」
「見れば分かるわ。」
「ぜんっぜん、分かっていません!(怒」
ゼルゼディス様は言う。
恋愛経験の浅い私にはゼルゼディス様の言う事はよく分からなかった。
シャンク様とも手を繋いで、2、3度キスをしただけである。
「だって寒いんですもの。
こうすると、2人とも暖かいですわ!」
「そんなに寒いなら、身体の芯から暖めてあげましょうか…?」
ゼルゼディス様は少し妖艶にそう言った。
「?
まぁ、湯たんぽでもつくってくれますの!?」
「…もういいです。
シャンクの奴の苦労が少し分かった気がします…」
ゼルゼディス様は私に背を向けて眠ってしまった。
木竜は本気で怒っていましたし、次に行くならば、私は木竜ロロドを仕留めないといけないでしょう…」
ゼルゼディス様が言う。
それはそうなるだろうし、ゼルゼディス様を危険な目に合わせるわけにはいかない。
もし、腐葉土がダメだとすると…
もう一つ方法があった気がするのだが、記憶が曖昧で思い出せない…
確か…
もっと身近な…
そうだ!
アレだわ!
「ゼルゼディス様!」
「何ですか?
隣に居るのですから、そんなに大きな声で呼ばなくても聞こえますよ。」
呆れ顔で言うゼルゼディス様を無視して私は続ける。
「思いついたのです!
腐葉土がダメでも別の方法がありますわ!」
「…また海や川に行くんじゃ無いでしょうねぇ?」
疑いの目を向けるゼルゼディス様。
「いいえ、行くのはゴミ捨て場ですわ!」
「…は?」
「とにかく行きましょう!
この近くのゴミ捨て場は?お爺さん?」
私はお爺さんに尋ねる。
「あ、あぁ、確かこっちじゃよ…」
お爺さんは案内した。
「生ゴミを集めるのです!
ほら、ゼルゼディス様ボケっとしないで!」
私は生ゴミを袋に入れる。
「いくら私が貧乏魔導士と言っても、ゴミを漁るのは…」
「これで畑が肥えるなら安いものでしょ!
いいから、動く!!!」
私は言う。
そして、集めた生ゴミを土を掘って入れ、上からまた土を被せた。
本来ならば、1ヶ月は放置しないといけないが、この世界ではどうなのだろうか?
とりあえず3日置きに発酵の様子を見る事にした。
その日は生ゴミ臭くなったので、すぐにお風呂に入った。
2人ともお風呂から上がり、いつも通りにベッドへ向かった。
最近はゼルゼディス様がベッドの隣に居る事にも慣れてしまった。
というか、暖かくて良いかもしれない。
ペットか何かだと思えば…
「エシャロット。
ちょっと私にくっつき過ぎじゃありません?」
「今日は肌寒いから…」
「私も一応男なのですよ?」
「見れば分かるわ。」
「ぜんっぜん、分かっていません!(怒」
ゼルゼディス様は言う。
恋愛経験の浅い私にはゼルゼディス様の言う事はよく分からなかった。
シャンク様とも手を繋いで、2、3度キスをしただけである。
「だって寒いんですもの。
こうすると、2人とも暖かいですわ!」
「そんなに寒いなら、身体の芯から暖めてあげましょうか…?」
ゼルゼディス様は少し妖艶にそう言った。
「?
まぁ、湯たんぽでもつくってくれますの!?」
「…もういいです。
シャンクの奴の苦労が少し分かった気がします…」
ゼルゼディス様は私に背を向けて眠ってしまった。