年の差幼なじみの私たちの関係が進展する可能性はありますか?~エリート警察官編~
「大学も後期に入るし、いろいろと準備しておかないとねぇ」
三住さんの言葉に私はうなずいた。
この書店の近く――具体的には徒歩三分の距離――に私立大学がある。そこは割と人気のある大きな大学で、たくさんの学生が在籍している。
そんな学生たちがこの書店の主なお客さん。ネットで取り寄せないとなかなか手に入らない専門書などを数多くそろえていると、学生の間では評判なのだ。
「凜伽ちゃんは大学出てるんだっけ?」
「短大ですけどね。私、あんまり勉強得意じゃなくて」
眉を下げた。
私は頭がいいほうじゃない。中高時代は勉強よりも部活に熱中してて、追試になることもしばしばあった。
「ずっと部活ばっかりしてて。引退したらもう抜け殻みたいになっちゃって」
大学受験の時期になってもぎりぎりまで身が入らなかった。結局、お母さんの出身の短大を受けて、入学。卒業してからはアルバイト生活だ。短大卒業後、就職という選択肢はなかった。ちょっと家がごたついていたというのが理由だ。
「でもいいじゃない。若い頃はなにかに夢中になっているのがいいわ」
「そうですかねぇ」
おばあちゃんもよく言っていたなぁ。
私が部活で成績を残すと、自分のことのように喜んでくれて――。
三住さんの言葉に私はうなずいた。
この書店の近く――具体的には徒歩三分の距離――に私立大学がある。そこは割と人気のある大きな大学で、たくさんの学生が在籍している。
そんな学生たちがこの書店の主なお客さん。ネットで取り寄せないとなかなか手に入らない専門書などを数多くそろえていると、学生の間では評判なのだ。
「凜伽ちゃんは大学出てるんだっけ?」
「短大ですけどね。私、あんまり勉強得意じゃなくて」
眉を下げた。
私は頭がいいほうじゃない。中高時代は勉強よりも部活に熱中してて、追試になることもしばしばあった。
「ずっと部活ばっかりしてて。引退したらもう抜け殻みたいになっちゃって」
大学受験の時期になってもぎりぎりまで身が入らなかった。結局、お母さんの出身の短大を受けて、入学。卒業してからはアルバイト生活だ。短大卒業後、就職という選択肢はなかった。ちょっと家がごたついていたというのが理由だ。
「でもいいじゃない。若い頃はなにかに夢中になっているのがいいわ」
「そうですかねぇ」
おばあちゃんもよく言っていたなぁ。
私が部活で成績を残すと、自分のことのように喜んでくれて――。