初恋成就は虹色雲のキセキ ~白馬の騎士は鳥かごの中の小鳥を溺愛する~
「わ……もうこんなとこまで来てたんだ」
レストランのある住宅街を抜けてからも真宙とずっとお喋りをしていたら、気付けば車は大きな観覧車の見える、見慣れた道路を走っていた。
「ほら、あそこに泊まるからね、左の」
フロントガラスから左側前方を窺うと、ライトアップされたクラシックな外観の建物が木々の間から見え隠れしている。
「あれは『ラピスニューグランドホテル横浜』だよね」
「知ってた?麻里亜、泊まったことある?」
「一度、秘書課の先輩の結婚式で行ったことはあるけど、泊まったことはないなぁ」
「そっか、良かった。…今日はさ、麻里亜と一緒に泊まるつもりで、かなり前からいい部屋を予約しといたんだ。…プロポーズが成功するかどころか、そもそもプロポーズができるかどうかも分からなかったけど、それでも一縷の望みをかけてさ。だからホント、全てが上手く行って嬉しいし、安心してる」
「そうだったのね。…ふふ、ありがとう」
そう笑い掛けると、真宙も優しい笑顔を返してくれた。
レストランのある住宅街を抜けてからも真宙とずっとお喋りをしていたら、気付けば車は大きな観覧車の見える、見慣れた道路を走っていた。
「ほら、あそこに泊まるからね、左の」
フロントガラスから左側前方を窺うと、ライトアップされたクラシックな外観の建物が木々の間から見え隠れしている。
「あれは『ラピスニューグランドホテル横浜』だよね」
「知ってた?麻里亜、泊まったことある?」
「一度、秘書課の先輩の結婚式で行ったことはあるけど、泊まったことはないなぁ」
「そっか、良かった。…今日はさ、麻里亜と一緒に泊まるつもりで、かなり前からいい部屋を予約しといたんだ。…プロポーズが成功するかどころか、そもそもプロポーズができるかどうかも分からなかったけど、それでも一縷の望みをかけてさ。だからホント、全てが上手く行って嬉しいし、安心してる」
「そうだったのね。…ふふ、ありがとう」
そう笑い掛けると、真宙も優しい笑顔を返してくれた。